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集英社新書
蘭への招待―その不思議なかたちと生態

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  • サイズ 新書判/ページ数 219p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087200744
  • NDC分類 479.39
  • Cコード C0245

内容説明

東洋蘭、洋蘭、野生蘭…ランは人気の植物だが、意外にその正体は知られていない。それもそのはず、今も新種が発見される蘭には、現在二万を超える膨大な種が数えられる。妖艶で素朴、高貴で身近、巨大にして極小、上下逆さまに咲くかと思えば、自らの生活のためにキノコや蜂を手なずける。その蘭に対して、人は花を愛でるだけでなく、香料に、果ては媚薬にまで利用してきた。その一方で、野生蘭は世界中で絶滅の危機にされされている。蘭、その知られざる世界を紹介する。

目次

蘭学事始め
蘭の生物学(蘭の形態学;蘭の生活史)
蘭の地理学・生態学―アジア野生の蘭
蘭のエスノボタニー・蘭の経済学
蘭の未来学

著者等紹介

塚谷裕一[ツカヤヒロカズ]
1964年鎌倉市生まれ。東京大学大学院理学系研究科、植物学専攻博士課程修了。同大学分子細胞生物学研究所を経て、1999年より基礎生物学研究所助教授。専門は葉の発生・分子遺伝学だが、海外でのフィールド調査にも参加、植物の多様性の研究も行っている。日本文学に登場する植物にも興味があり、主な著書に『漱石の白くない白百合』(文芸春秋)、『果物の文学誌』(朝日選書)、『秘境・ガネッシュヒマールの植物』(研成社)など
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitsu

3
三浦しをんさんの著書から本著者を知り興味が出て、植物関連の著書を読み始め、本書は5冊目でした。蘭に関しての著書で、知らないことだらけでしたが、蘭の世界の色々なことが知ることが出来て、ちょっと興味深かったです。2019/07/29

竜王五代の人

1
ちょっと古い本だけど、蘭のいろいろな特徴(普通の花の円対称をさらに崩した左右対称な花、菌を逆利用する生態など)の手を込んだ生態、その美しさに群がり次々と絶滅させてゆく様子、その逆に繁殖や品種改良に励んで逆に野生種が飽きられることで繁栄を取り戻したりする悲喜劇、成長点培養の商業的利用と、花の奇抜な美しさにとどまらない蘭の面白さを描いた快作だと思う。2022/08/08

コマイヌ

1
趣味とプロの棍棒で殴られる感覚が久しぶりでよかった2019/08/02

志村真幸

1
 著者は葉の発生・分子遺伝学の研究者。同時に海外でのフィールド調査の経験も豊富で、読みやすい入門書をいろいろ手がけているひとでもある。  本書は、蘭について総合的に紹介したもの。どんな植物なのか、花や根の特別な仕組み、虫との共生関係、アジア各地の蘭、蘭の商品としての流通などなど。どれも大きな視点から語られている点がおもしろく、勉強になる。  実際に育てるひとへの指南書ではないが、読んでおいて損のない一冊だろう。 2019/05/10

Great Eagle

0
蘭に興味をもって初めて読んだ本です。なんだか不思議な植物なんだといよいよ奥深いものを感じさせてくれた一冊です。2012/02/04

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