内容説明
さびしがりやの赤おにと、孤独に耐える強さを持つ青おに。なぜ赤おには人間と仲良くなりたかったの?赤おには青おにの友情に気づくのが遅すぎたの。
著者等紹介
浜田広介[ハマダヒロスケ]
1893年山形県高畠町に生まれる。早稲田大学在学中に大阪朝日新聞の懸賞新作お伽話に応募した『黄金の稲束』が一等に入選。それを機に児童雑誌『良友』に寄稿を始める。早稲田大学英文科卒業後、『良友』『幼年之友』の編集者を経て1923年より作家活動に専念。『むく鳥のゆめ』『りゅうの目のなみだ』など1000篇に及び童話、数多くの童謡を残し、日本のアンデルセンと称される。1973年80歳で永眠。1989年故郷の高畠町に浜田広介記念館が開設された
nakaban[NAKABAN]
1974年広島県生まれ。絵画を中心に装画、デザイン、絵本、アニメーション映像、音楽など、垣根のない活動を行う
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感想・レビュー
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あおい
10
人間と仲良くなりたい赤鬼に協力した青鬼。赤鬼は人間と友達になれたけど…赤鬼はそんなこと望んでなかったのに。切ないなぁ。赤鬼のイラストがイケメン。2022/08/12
haru
7
図書館本。切ない内容は子どもの時読んでいたので知っていましたが、大人になって読むとまたいっそう心にずっしりきます。友情って素晴らしい、でもその友を失うってことは本当切ないです。2017/01/26
ほっそ
7
今更だけど、いいお話でした。この本の絵に関しては、特に表紙がすばらしいと感じました。2012/03/30
しゃちべえ
4
コタに、というより、自分が読みたくて借りた絵本。昔、読んだような記憶があるけど、漫画の中でこの物語が描かれることがあって(スケダン、俺物語…)改めて読みたいな、と思っていたので。絵が、大人向けかもしれないけど、わたしは好きだなーと思った。ストーリー展開を知っていても、改めて読んで、じわじわっときた。コタの反応も見たかったけど、読み聞かせる機会がなかったのが残念。節分過ぎたらかりてみようかな。2015/01/05
邑尾端子
4
不朽の名作。大人になってから読むと、また違った感想が生まれる。赤おにと人間たちの友情は、常に飾り続けお茶を出し続けることで成り立つ、ある意味で虚飾の友情でもある。それを得るために赤おにが失ったものが真の友情だったと思うと、切ない2013/07/31