内容説明
日本が戦争によって、アジア民衆に何をもたらしたのかを考える。5・15事件、2・26事件、南京事件、国家総動員法、大東亜共栄圏構想、朝鮮人・中国人の強制連行など、昭和ファシズムの傷跡を辿り、日本の戦争責任を問う。リアルカラー最新版。
目次
はじめに 15年戦争とアジアと民衆
第1章 中国東北戦争
第2章 非常時と民衆
第3章 転向と革新
第4章 日中全面戦争
第5章 アジア・太平洋戦争
第6章 翼賛体制
第7章 産業報国
第8章 大東亜共栄圏の実態
第9章 降伏への道
おわりに 戦争責任から戦後責任へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤枝梅安
11
浅田次郎さんの「終わらざる夏」を読みながら、この本を開き、ところどころを読んだ。千島列島に関する記述は少しだけだった。2010/09/19
がんぞ
3
昭和20年生。社会主義崩壊直後’93年出版「挺身隊とだまされて連行された10万から20万」「ほとんどが犠牲になった」などテロリスト集団“挺身協”に完全同調。「南京大虐殺は少なくとも20万」も。“日本の積極的平和貢献は間違い”“被害国(南北朝鮮は被害国ではない)に謝れ”。リットン報告書でさえ「国際連合委託が望ましい」と結論した満州事変に「中国東北戦争」と造語。昭和の歴史をポツダム宣言の「日本の指導者は世界征服の野望を抱き」で解釈する。蒋介石を『中国』と同一視、援助して共産化を招いた米国のアジア干渉の責任は?2015/08/29