内容説明
ゴーガン、ランボーは太陽の国へと船出し、カフカ、フロイトは内なる異境を夢想する!そして今、われわれの“出発の歌”は何か?19世紀末の恐るべき事件や犯罪。世紀末を生きた芸術家たちの光芒。現代の精鋭が筆を競い、世紀末のすべてを描きつくす〈万華鏡〉!
目次
対談 世紀末への招待―我らは何処へ行くのか?(篠田一士;辻邦生)
世紀末異境への旅
ゴーガン―その栄光と悲しみ
世紀末の彼方―非在の土地のキップリング
極東の魅惑―ラフカディオ・ハーン
無限の脱走―ランボー
世紀末内面への旅
「プロセス」の夢―カフカ
ギュスターヴ・モロー―神話の構造
ユイスマンス―世紀末の想像力
無意識の幻想と夢―フロイト
世紀末幻想 小説・夜ひらく―彼方へ―逃亡者たちの砂時計(辻邦生)