軍隊と人間

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  • サイズ B6判/ページ数 673p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784081570119
  • NDC分類 918.6
  • Cコード C0393

出版社内容情報

軍隊という組織の中で苦悶する若き兵士たち
徴兵を忌避する若者、兵営内で吹き荒れる私刑、軍隊への死を賭した反抗……。兵士たちの深い嘆きと隠された肉声に、野間宏、柴田錬三郎、結城昌治ら一流作家が迫った、感動を呼ぶ本格小説16篇。

著者等紹介

細田民樹[ホソダタミキ]
1892(明25)・1・27~1972(昭和47)・10・5、東京生。早大英文科卒。幼少時、父の郷里広島県山県郡に移住。大学在学中の1913年7月「泥焔」が「早稲田文学」に掲載される。15年12月、徴兵され広島騎兵第五連隊に入営、18年12月除隊。翌年4月、軍隊生活を題材とした「或兵卒の記録」を持参して上京、「中央公論」「改造」「雄弁」などに分載。24年に改造社より刊行されるが、初の反戦小説として陸軍当局から圧力を受ける

梅崎春生[ウメザキハルオ]
1915(大4)・2・15~65(昭40)・7・19、福岡生。東大国文科卒。陸軍軍人の家庭で厳しく躾けられる。学生時代より同人誌に参加。39年8月「風宴」が「早稲田文学」新人創作特集号に掲載される。40年、東京市教育局に勤務。44年6月、海軍に召集され、通信科二等兵曹として九州の各基地を転々とし、鹿児島で敗戦。この戦争体験をもとに書いた「桜島」を46年9月「素直」に発表。54年8月「ボロ家の春秋」(直木賞)を「新潮」に発表

渡辺清[ワタナベキヨシ]
1925(大14)・2・17~81(昭56)・7・23、静岡生。上野尋常高等小卒。41年、一六歳で海軍志願兵となる。翌年、戦艦武蔵に乗り組み、マリアナ、レイテ沖海戦に参加。44年10月24日、フィリピン海戦で撃沈された際、九死に一生を得て生還。45年9月、郷里の富士宮に復員。この体験をもとに「戦艦武蔵の最期」などを書く。戦後は結核で闘病生活をおくる。59年、日本戦没学生記念会会員になる

村上兵衛[ムラカミヒョウエ]
1923(大12)・12・6~2003(平15)・1・6、島根生。東大独文科卒。1942年、陸軍士官学校入学、44年卒業後、近衛歩兵連隊旗手となる。45年7月、陸軍士官学校区隊長に転任、浅間山麓で演習中に敗戦。復員後に東大入学。第一五次「新思潮」同人となる。53年12月「医師と参謀」を「新潮」に、55年9月「葬送行」を「文藝」に発表。56年4月「中央公論」に「戦中派はこう考える」を発表、戦中派世代の代表として、社会評論家に転身する

菊村到[キクムライタル]
1925(大14)・5・15~99(平11)・4・3、神奈川生。早大英文科卒。44年10月、陸軍予備士官学校入学、翌年6月卒業後、見習士官として秋田に赴き、敗戦。48年読売新聞入社、社会部、文化部記者として勤務。53年、モンテンルパの日本人戦犯釈放の取材で、フィリピンに特派員として派遣される。この時の体験をもとに、55年4月「小さな十字架」を「文学者」に発表。57年2月「不法所持」で文学界新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

25
冒頭の白黒、カラー絵画。 戦争は酷い。 菊村到「しかばね兵衛」で、 「死体はどんなにりっぱでもどんなに 威厳をとりつくろってみせても、 生きた人間を打ち倒すことはできない」(238頁)。 死ねば終わりだ。 結城昌治「従軍免税」で、 「索漠たるセックスの排泄市場としか言いようが ない。(略)軍隊に階級差別は厳存し、 (略)兵隊は慰安所の前に列をなして 順番を待つ仕組み」(299頁)。 従軍慰安婦発言は橋下徹氏で記憶に新しいが、 人権侵害だから、弁護士なら弁護せねばならないはず。    2014/05/20

勝浩1958

6
渡辺清著『海の城』では海軍の新兵が上官の私刑を恐れて艦内の防衝器室に1週間も隠れていたり、浜田矯太郎著『にせきちがい』では題名どおり狂人になりすましたり、中村きい子著『間引子』では徴兵を逃れるために人差し指を刃物で切り落としたり、柴田錬三郎著『仮病記』では癲癇を装ったり、とにかくみんな戦争が嫌で嫌で仕方ないんだ。いま日本が国防軍を創って国を守ると言っているのだが、誰が戦場に行くのだろうか、またぞや徴兵制が復活するのだろうか。自分や自分の息子を戦場に行かすことができるのだろうか。2013/07/04

てまり

3
再読だけど結城昌治すばらしい!古処誠二のもよかった。ちょいミステリー風。洲之内徹、心情描写が細やか。全体的に身近に感じられる作品が多かった。2013/09/08

和泉花

2
最初の短編「日露のおじさん」からしてパンチがありすぎた。浅田次郎の解説、口絵、折り込み月報もよい。2020/05/02

しょうご

2
本書は「軍隊」のなかでも「逃亡」にフォーカスしたテーマを主に扱っている。軍隊とは、人間の誇りや尊厳をことごとく叩き壊し、獣に変貌させるための組織である。暴行などのリンチはそのための育成項目のひとつといっても過言ではないだろう。国元・家族の元に帰ることを夢に見、帰ることを生き甲斐にして軍隊生活を耐え抜いた。しかし耐えきれず逃亡すると、「死刑、もしくは無期懲」と陸軍刑法に定められていた。これがなければ全員、逃亡するに違いない。人間としての尊厳を、待ったなし、言い訳なしに踏みにじられる軍隊とは何か?2017/01/09

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