出版社内容情報
いつまでもくるくる回り続けるケムシの集団
日本人にもおなじみのコオロギ登場。雄が鳴く仕組みを克明に観察します。次いでバッタが登場。完璧な羽化の瞬間を観察するところは感動的です。そして回り続けるケムシの面白い実験には笑います。
内容説明
バッタは、どうやって鳴いているのか?博物学の不朽の名著、画期的な個人完訳版。
目次
イナカコオロギ―巣穴と幼虫の孵化
イナカコオロギの歌―コオロギの仲間の発音と交尾
バッタ―野原での役割と、その鳴き声
バッタの産卵―地中に産みつけられる卵鞘
バッタの羽化―小さな虫の完璧さ
マツノギョウレツケムシ―真珠のような卵と幼虫の孵化
マツノギョウレツケムシの巣―理想的な共同生活
マツノギョウレツケムシの行進―植木鉢の縁を回り続ける行列
マツノギョウレツケムシの天気予報―天候の急変を予感する毛虫
マツノギョウレツケムシの羽化―地中で蛹になり、地表で翅を伸ばす
マツノギョウツケムシの刺毛―毒を抽出して皮膚に塗る
ヤマモモモドキにつく毛虫―毒の効き方になぜ差があるのか
昆虫の毒―毒の由来とその意味
著者等紹介
ファーブル,ジャン=アンリ・カジミール[ファーブル,ジャンアンリカジミール][Fabre,Jean‐Henri Casimir]
フランスの博物学者。1823年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。五十五歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアルマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後三十年間の記録が『昆虫記』(全10巻)である。1915年、アルマスで永眠。享年91
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)などがある。ファーブルについての著作も多く『ファーブル昆虫記』(全8巻・産経児童出版文化賞)などが多くの人に愛読されている。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の自宅に昆虫の標本やファーブルの資料を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。現在、埼玉大学教授。日本昆虫協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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