出版社内容情報
ミツバチは敵を刺すとなぜ死んでしまうのか。
ファーブルがこれまで発表したハチの研究をさらに確信をもって論じます。ハチは今回で最後。『昆虫記』初登場のカミキリムシの観察が面白い。木の幹の中でどのように幼虫が育っていくのか興味津々。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デントシロー
2
ファーブルの決定的に実証できなかったハナダカハナバチとミツバチハナスガリの獲物を即死させてしまうという間違いが指摘されている。古典版ではそこまで読み解くことはできない。ファーブルほどの観察者と物事を懐疑的に見つめ実証する研究者と雖も観察できない項目もある。また進化論者に対する批判も皮肉が増大している。実験や研究に没頭する姿は家族に対してもやや傲慢的で強制的な協力を要請している事が窺える。90歳の父親に自分の研究のために鍬を持たせて協力させているのである。髪切り虫とキバチの項目は少し突飛な感じがした。2016/05/09
みこれっと
0
じわじわ読み進めてます!カミキリムシはあんまり好きじゃないけど、ちょっと観察してみたい(成虫になるまでに3年)。読めば読むほど、膨大な時間をかけて地道な観察をしてるって感動します。娘が炎天下の中、観察を手伝ってくれたけどそのせいで熱中症になったエピソードに微笑ましさを感じたり。みんな協力的だなあ。2015/09/11