出版社内容情報
ハチは自分が産む卵の性を自由に出来るのか?
ハナバチの一種は草の茎などの空洞に卵を孵す巣を作りますが、大きい巣からは必ず雌が、小さい巣からは必ず雄が出てきます。ハチは卵の性を産み分けている? その謎にファーブルが挑みます。
内容説明
ハチは産む卵の性をなぜ知っているのか?博物学の不朽の名著、画期的な個人完訳版。
目次
12 トガリアナバチ―カマキリを獲物とする狩りバチ
13 クシヒゲゲンセイ―幼虫が捕食性のツチハンミョウの仲間
14 食物の変更―代用食で虫を飼う
15 進化論への一刺し―狩りバチの獲物と適応力
16 蓄える食物の量に、なぜ差があるのか―雌バチには産む卵の性別がわかるのか
17 ツツハナバチ―小部屋の大きさはどのように決まるのか
18 ツツハナバチの小部屋―雌雄の卵が産みつけられる順番
19 ツツハナバチの産卵―卵の性を産み分ける雌
20 ツツハナバチの卵―雌雄の産み分けは、なぜ起こるのか
著者等紹介
ファーブル,ジャン=アンリ・カジミール[ファーブル,ジャン=アンリカジミール][Fabre,Jean‐Henri Casimir]
フランスの博物学者。1823年、南仏ルーエルグ山地のサン=レオンに生まれる。少年時代から生活苦と闘いながら勉学にいそしみ、師範学校に進学。教師になってからも独学で数学、物理学、博物学を学び学士号を取得。昆虫の行動観察に目ざめ、研究論文を次々に発表。55歳のとき、広大な庭をもつセリニャンの家に移住。自らアルマス(荒地)と名づけた自宅兼研究所で昆虫の観察に打ち込む。その前後30年間の記録が『昆虫記』(全10巻)である。1915年、アルマスで永眠
奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
フランス文学者。作家。1944年、大阪市に生まれる。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。主な著書に『虫の宇宙誌』(読売文学賞)、『楽しき熱帯』(サントリー学芸賞)、『斑猫の宿』(JTB紀行文学大賞)などがある。ファーブルについての著作も多く、ジュニア版『ファーブル昆虫記』(全8巻、産経児童出版文化賞)などが多くの人に愛読されている。「NPO日本アンリ・ファーブル会」を設立。東京の自宅に昆虫の標本やファーブルの資料を展示する「ファーブル昆虫館」を開館。埼玉大学教授。日本昆虫協会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
piro5
デントシロー
みこれっと