感想・レビュー
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藤月はな(灯れ松明の火)
24
これは生きながらにして人外魔境に堕ちた者達の話。心の底なし沼に落ち込むような江戸川乱歩作品に更に幾通りにも解釈できる余地と人智では及ばない怪奇性を含ませて描いている。ただし、海坊主的容貌が印象的な江戸川乱歩があんな美青年に描かれているのは抵抗があります・・・。『魍魎の匣』のオマージュ元となった『押絵と旅する男』は後半が怖い。おそらく、旅芸人のお七役を殺して自分も生きたまま、共に顔の皮を絵に貼りつけた兄。そんな兄達が見世物小屋から実家に帰ってきた時に何気に受け入れている家族。殺された女性を無視した状況に戦慄2015/08/17
じゅり
0
一気に読みきった。2015/08/09