出版社内容情報
江戸時代、バツイチ女なんて当たり前! 妻は夫を追い出し、家出も辞さない。本当にあった江戸の離婚話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちさと
25
三くだり半って何?から全国に二ヶ所あった縁切り寺の仕組みなど、江戸時代の離婚についてをいくつかのストーリー仕立てで紹介した本です。それぞれのお話の元になった資料が掲載されていて、そこから緒事情を読み解いていくのですが、こういった資料が残されている事が奇跡的。以外と多かった武士の離婚。武士の娘の離婚率は10%ほどで、10回も結婚離婚を繰り返したという資料も残っているそうですよ。2019/02/01
shimaosa
22
女は強しといいますが、昔から痴話喧嘩や揉め事は尽きないようで、それでも必死に生きる江戸の人々は素敵。法律も江戸の時点でかなり細かく定められていたようでそこにもかなり感心。2015/05/05
ゆう
16
江戸の夫婦の色々な「三くだり半」の形。三くだり半をつきつけるって聞いたことあるような気がしたんだけど、貰うものだったのね。しかも女性からのものだと思いこんでたけど男性からっていうのもありなのかぁ。なるほど。2015/01/24
ツキノ
12
積読本-80 7つのパターンの「三くだり半」。監修は「三くだり半と縁切寺」の研究をして48年と言う高木侃さん。そういえば麻木久仁子さんおすすめの本『三くだり半と縁切寺』の著者でした。実際の文書を元に創作しているストーリー。おもしろいと思ったのはやり直したいと迫る夫に「今度また××したら離婚します」と約束させて三くだり半を書かせることができたんですと。そして慰謝料(趣意金)は別れようと言ったほうから払うのが決まりだったんですと。各ストーリーの扉に登場人物とあらすじが書かれている点も親切でいい。2015/12/23
綾乃
9
実在する江戸の三行半を元にした7話の漫画と、高校の日本史教師の徳田と生徒で主人公の愛川みくが考察していくのだが、どの話も現代の離婚と共通する部分が多いような😅 結婚よりも離婚の方が大変と言うように、縁切寺に駆け込んだり、あの手この手で三行半を勝ち取った江戸の女性って強かだし、現代人よりも達逞しい(笑) 男の駆け込み喜重郎の話と、義理の娘の縁談で夫婦が離婚の話が印象的だった。2021/08/10