内容説明
東日本大震災で、日本経済は大きな負荷を背負った。そして「経済の血」といわれる金融を生業とする銀行も大きな節目に遭遇している。「大きくなりすぎて潰せない」メガバンク、その行き先には、どんな問題が待ち構えているのか?日本の巨大銀行が抱えている問題をあぶり出し、進むべき道をさまざまな観点から探っていく。
目次
1章 銀行は本来の機能を果たしているか(二度目のシステムトラブル;個人を切り捨てはじめた銀行 ほか)
2章 顧客支持と創造性が減っている(いまさらの再編;自ら作った不良債権に沈む一九九〇年代 ほか)
3章 何のための銀行か(雨の日に傘を取り上げる銀行の今昔;中小企業や個人向けに抱き合わせ販売 ほか)
4章 職場としての銀行の功罪(麒麟を駄馬にする、を地で行く;採用をアウトソースするメガバンク ほか)
5章 メガバンクがなくなる日(二〇一〇年代の再チャレンジ;メガバンクはさらに拡大するか ほか)
著者等紹介
津田倫男[ツダミチオ]
株式会社フレイムワーク・マネジメント代表。1957年生まれ。都市銀行と二つの外銀に19年間在籍後、外資系ベンチャーキャピタル日本代表を務めたのち現職。企業アドバイザーとしてM&A、企業防衛、海外進出、新規事業開発などを大企業からベンチャーに至る顧客に助言。一橋大学、スタンフォード大学ビジネススクール卒業(MBA)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shigoro
3
合併されて出来たメガバンクが、社員教育やATMのシステムなどうまく機能していないし、中小企業や個人を蔑ろにし、大手や裕福層でしか利益をあげようとしていない。従来の銀行としての姿勢や機能を失ってしまっている。そこで海外ではメガバンクをリスク回避の意味も込めて潰せるように分割する動きも出てきている。まぁ既得権のうまみをしゃぶりつくす、潰しの利かない抵抗勢力どもにより分割なんか出来なさそうだけどね。 2012/05/16
SADA
0
浅い内容の本でした。2014/11/01
r_kagi
0
ここでは書けませんが,いろいろ思うことはありました.2013/09/26
Kyu_zae_mon
0
絶望しかない。2013/09/16
川原 健太郎
0
12-70/32012/10/19