内容説明
司馬さんの名作、日本人の誇り。でも、ある歴史眼に踊らされています。日本人を縛る、あの史観に。ベストセラー待望の文庫化。
目次
第1章 「司馬氏の歴史眼」は東京裁判に縛られている(「両刃の剣」であった「司馬史観」;そもそも戦争を裁く国際的な法源はなかった ほか)
第2章 司馬作品に見る「司馬氏の意外な歴史眼」(読み返して改めて司馬氏の作品に感動;司馬氏の歴史小説の三つの手法 ほか)
第3章 東京裁判が今なお検閲する「日本の言論界」(私自身が経験した、ある異常な事件;従軍慰安婦問題の問題点から始めよう ほか)
第4章 東京裁判史観とは正反対。戦前のアジア情勢と国際世論(白人の視点から見た戦前の日本像;「日本軍の足跡をたどって…日本軍部隊がシナ大陸で与えた損害は、敗走するシナ軍によるものより僅か」 ほか)
第5章 司馬遼太郎氏の作品に映し出される「奇妙な戦後精神」(自虐史観や東京裁判史観には批判的でも「司馬史観」には甘い;司馬氏がノモンハン事件を小説にしたら悪役は服部・辻の両参謀 ほか)
著者等紹介
福井雄三[フクイユウゾウ]
1953年7月、鳥取県倉吉市生まれ。東京大学法学部卒。企業勤務のあと、1992年より現職。専攻は国際政治学、日本近現代史。行動する社会科学者が信条(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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