内容説明
ガンになった５歳の弟は、ぼくにねだった。「おにいちゃん、ぼくにゆうきをちょうだい」どんな悲劇のなかでも、人生はつづき、愛は花咲き、そして、人は変われる―。
著者等紹介
ソーネンブリック，ジョーダン［ソーネンブリック，ジョーダン］［Ｓｏｎｎｅｎｂｌｉｃｋ，Ｊｏｒｄａｎ］
ペンシルバニア大学卒業生で、現在は中学校の国語教師。妻と、子ども二人と、ペンシルバニア州ベスレヘムに暮らす
池内恵［イケウチメグミ］
大阪外国語大学フランス語学科卒業。西イリノイ大学大学院で英語学の修士号を取得し、現在、翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
23
スティーヴンが少女二人に囲まれて、これから表彰を受けるらしい所から物語は始まる。「なぜ彼が表彰されるようになったのか」をスティーヴンが遡って語る一人称形式の物語。冒頭は、何て事のない普通の風景だ。時たま小言を言う母親。気がついた時だけ声をかける父親。嫌いじゃないが、いまいましい弟。これが弟の病気で一変してゆく様子が、子供視点で描かれる2006/09/04
そら@真面目にダイエット中
4
弟が死ぬかもしれないという突然の事実に泣き、何もしてやれない事に苛立ち、親にかまってもらえなくなった事に怒りながらも、一生懸命弟の側にいてあげるスティーブンの姿も、大好きなお兄ちゃんがいれば痛い治療も恐くないという弟の姿も、子供を守る為に必死になっている両親の姿も、どれをとっても心にしみる素敵な物語です。2009/08/28
dirk
3
どんな悲劇のなかでも、人生はつづき、愛は花咲き、そして人は変われる…読み終わってあらためて帯をふと目にした時にこのフレーズの秀逸さに気づく。突然ガンになってしまった弟に何をしてやれるのだろう？学校もドラムもそして恋も、手離さなければいけないの？…悩んで、受け止めて、少年は変わる。重いテーマなのに、読後感が清々しかったのは、家族の絆を描くと同時にスティーブンの心の成長記だったからだろう。面白かった。2013/07/08
naonchi
2
同じ作家の「ガッチャ」という本が良かったので、一作前のこの本も読んでみることに。私自身が一人っ子なので、ストレートに兄弟っていいなーと思いました。自分のことも、他人のことも大切にすること、このバランスって大人でも見失いがちだものね・・・素敵な物語でした。2012/10/21
かくやす
0
小学生の時に出会い、ずっと好きな本です。
