人の魂は皮膚にあるのか―皮膚科医から見た、文学・人生・歴史

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784072334317
  • NDC分類 494.8
  • Cコード C0095

出版社内容情報

芥川や谷崎の文学はニキビから生まれた、人間の魂や精神の座は顔や皮膚にあるのだらうか……など、顔や皮膚に現れた病変と人間心理の関係を鋭く追究した好著。

①芥川や谷崎の文学はニキビから生まれた②「痣のうえに日は落ち痣のうえに夜が明ける有難や」③人間の魂や精神の座は顔や皮膚にあるのか④ハンセン病…かくも長きかくも酷い差別があっただろうか⑤世間は皮膚にできた異常を容赦なくさらし者にし、差別の対象とする⑥皮膚は差別と偏見の対象になりやすい「曝されの臓器」なのか⑦ナポレオン、タムシと格闘。英雄も最後は屈服せざるを得ず⑧吉田松韻は疥癬の故に渡米できなかったのか⑨「ぼくは言はば社会のいぼですよ」。イボに託した山頭火のレジスタンス⑩顔のホクロは美やセックスアピールの象徴か、目障りな厄介ものか⑪ソバカス…『にんじん』『赤毛のアン』の名作を思い浮かべるが⑫画家や作家の筆を止めるもの、汝の名前は帯状疱疹(ヘルペス)⑬鼻に人間がくっついている。人間は鼻の付属物にすぎない⑭「皆わたしの顔を見ておかしな顔をして帰っていきます」⑮映画「エレファントマン」の病がわたしちに語りかけるもの⑯だれでも、いちどはかぶれるんじゃ。皮膚も心も…。⑰「手首自傷症候群」―それは秘密の狂気、それは麻酔の如く…⑱髪は不安のセンサーなり。円形脱毛症は不安の象徴なり⑲八万四千の毛穴ごとに人生の喜怒哀楽が隠れている

内容説明

ニキビ、あざ、ソバカス、あばた…皮膚に現れた病変がなぜかくも深く文学や人生、歴史に影響を与えるのか。

目次

芥川龍之介と谷崎潤一郎の文学はニキビから生まれた…
「痣のうえに日は落ち痣のうえに夜が明ける、有難や」
人間の魂や精神の座は、顔や皮膚にあるのだろうか
ハンセン病…かくも長き、かくも酷い差別があっただろうか
世間は、皮膚にできた異常を容赦なく曝しものにし、差別の対象とする
皮膚は差別と偏見の対象になりやすい「曝されの臓器」なのか
ナポレオン、タムシと格闘。英雄も最後は屈服せざるを得ず
吉田松陰は疥癬の故に渡米できなかったのか
「ぼくは言わば社会のいぼですよ」。イボに託した山頭火のレジスタンス
顔のホクロは美やセックスアピールの象徴か、目障りな厄介ものか〔ほか〕

著者等紹介

小野友道[オノトモミチ]
昭和41年熊本大学医学部卒業。平成3年より熊本大学医学部皮膚科教授、平成14年4月より同医学部長。日本皮膚科学会理事。タイ国立皮膚病研究所客員教授。専門領域は皮膚科学、特に皮膚腫瘍、色素異常症
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感想・レビュー

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寺島ヒロ

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皮膚は人間にとって外界との唯一の接点である。人体との境界としての皮膚を軸に文学や病気を読み解いていくエッセイ集。大変興味深かった。2014/09/17

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