内容説明
いのちには往き(成長期)と還り(老衰期)の二つの相がある。老いは「還りの人生」、老人介護は「還りの医療(幸せに死ぬ)」という視点から、いのちが共鳴する、支えあう関係をわたしたちはどのようにつくれるだろうか。
目次
第1章 なぜ、いま「老い」に質が問われているのか―老人介護の中心にあるべきもの
第2章 還りのいのちを支える―老人介護の思想を考える
第3章 老いの深度と死(いのち)の深さ―思想家吉本隆明の老いの実感によせて
第4章 支えあう力と三番目の役割―なぜトライアングルなのか
第5章 終末期のファミリー・トライアングル―ホスピスにみる支えあい
終章 「還りの家族」と私―老親の“寝たきり”という身体と時間
著者等紹介
米沢慧[ヨネザワケイ]
1942年島根県生まれ。早稲田大学教育学部卒業
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