講談社現代新書<br> 日本社会のしくみ―雇用・教育・福祉の歴史社会学

個数:
電子版価格
¥1,375
  • 電書あり

講談社現代新書
日本社会のしくみ―雇用・教育・福祉の歴史社会学

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2024年04月25日 19時43分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 新書判/ページ数 608p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784065154298
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

 いま、日本社会は停滞の渦中にある。その原因のひとつが「労働環境の硬直化・悪化」だ。長時間労働のわりに生産性が低く、人材の流動性も低く、正社員と非正規労働者のあいだの賃金格差は拡大している。
 こうした背景を受け「働き方改革」が唱えられ始めるも、日本社会が歴史的に作り上げてきた「慣習(しくみ)」が私たちを呪縛する。
 新卒一括採用、定期人事異動、定年制などの特徴を持つ「社会のしくみ」=「日本型雇用」は、なぜ誕生し、いかなる経緯で他の先進国とは異なる独自のシステムとして社会に根付いたのか?
 本書では、日本の雇用、教育、社会保障、政治、アイデンティティ、ライフスタイルまで規定している「社会のしくみ」を、データと歴史を駆使して解明する。


【本書の構成】

第1章 日本社会の「3つの生き方」
第2章 日本の働き方、世界の働き方
第3章 歴史のはたらき
第4章 「日本型雇用」の起源
第5章 慣行の形成
第6章 民主化と「社員の平等」
第7章 高度成長と「職能資格」
第8章 「一億総中流」から「新たな二重構造」へ
終章 「社会のしくみ」と「正義」のありか

内容説明

日本を支配する社会の慣習。データと歴史が浮き彫りにする社会の姿!!「この国のかたち」はいかにして生まれたか。“日本の働き方”成立の歴史的経緯とその是非を問う。

目次

序章
第1章 日本社会の「三つの生き方」
第2章 日本の働き方、世界の働き方
第3章 歴史のはたらき
第4章 「日本型雇用」の起源
第5章 慣行の形成
第6章 民主化と「社員の平等」
第7章 高度成長と「学歴」
第8章 「一億総中流」から「新たな二重構造」へ
終章 「社会のしくみ」と「正義」のありか

著者等紹介

小熊英二[オグマエイジ]
1962年東京生まれ。東京大学農学部卒。出版社勤務を経て、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学総合政策学部教授。学術博士。主な著書に『単一民族神話の起源』(サントリー学芸賞)、『“民主”と“愛国”』(大佛次郎論壇賞、毎日出版文化賞、日本社会学会奨励賞)、『1968』(角川財団学芸賞)、『社会を変えるには』(新書大賞)、『生きて帰ってきた男』(小林秀雄賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

147
2020年新書大賞第5位。 学歴重視・勤続年数重視の日本社会の 特異性、慣習の束 を描いた作品である。 「正社員になり定年まで勤め上げる」という 生き方 …日本に現存する 暗黙のルールを 歴史的に掘り起こす …「カイシャ」と「ムラ」に帰属する日本の 特徴を わかりやすく描いている、そんな本だった。2020/06/03

KAZOO

127
新書で書かれているのですが内容的には選書やハードカバーであると感じました。それと題名が日本社会とはいうものの分野的には雇用関連の話が中心を占めています。かなり過去の文献を読みこんでおられてそれなりに参考となるのですが分析にとどまっていて今後の方向性や政策に参考となるものをもう少し示してほしい気がしました。2019/11/23

佐島楓

81
労働史を概観することでこの国の雇用のしくみを読み解くもの。先行研究を多く参照し、データを使いながらシャープな論理を展開している。新書で約600ページとかなりの分量なので本当に興味のある方しか手に取れないかと思うが、欧米との雇用形態の比較もあるため、しっかりとした知見を身につけたい方におすすめしたい。2019/07/20

trazom

72
日本の雇用制度を、その歴史的背景に鋭く踏み込んで分析した力作である――小熊先生の本は、いつも粘着力の強い「力作」だけれど…。欧米社会が「職務の平等」を目指したのに対し、日本の労働者は「社員の平等」を求める。日本独自の雇用環境を成立させたのが、政府や経営者以上に、労働者自身であったことが面白い。経営の恣意を排し、客観的なルール(勤続年数、学歴など)に基づく処遇で「平等」を求める労働者と、何があっても企業横断的なルールを避けたい経営者たちの妥協の産物が「日本社会のしくみ」だったのかもしれない。2019/09/27

とくけんちょ

57
社会のしくみを歴史的な流れに沿って考えることで、日本らしさというものがわかってくる気がした。日本人らしい考え方というものは、長い長い経験値によって培われた人間性なんだろう。大きな視点でしくみを俯瞰したが、今は、このしくみで、どう具体的な取り組みに結びついていくのかを具現化せねばならない。ここに政治がある。メリットがあれば、デメリットもあるのは当然、皆が自分のこととして考えることが、これからの日本には必要だ。2019/10/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14020714
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。