- ホーム
- > 和書
- > エンターテイメント
- > TV映画タレント・ミュージシャン
- > タレント
内容説明
このがらんどうの人生を、俺はいつまで生きるんだろう。妻・沙知代へ―愛惜の手記。
著者等紹介
野村克也[ノムラカツヤ]
1935年、京都府生まれ。京都府立峰山高校を卒業し、1954年にテスト生として南海ホークスに入団。現役二七年間にわたり捕手として活躍し、南海の黄金時代を支えた。歴代二位の通算六五七本塁打、戦後初の三冠王などの記録を持つ。70年の南海でのプレイングマネージャー就任以降、ヤクルト、阪神、楽天の四球団で監督を歴任。他球団で挫折した選手を立ち直らせる手腕は「野村再生工場」と呼ばれ、ヤクルトでは三度の日本一を達成。楽天でも球団初のクライマックスシリーズ出場に導いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようはん
20
サッチーこと野村沙知代の死後、夫野村克也が語るサッチーについて。傲岸不遜で金に汚くやらかしたトラブルは数知れない、ノムさんが本書で推測した通り結婚も金儲けとして利用した側面もあるのだろうが彼女の夫に対する諸々のアドバイスが結局は一般的に知られるノムさん像を作り上げたとも言えるし、男として生まれていたら最後は破滅した可能性は高いがもっと大きな財を成した傑物になっていたと感じた。ただ最終的にはさんざん振り回した相手であるノムさんに救われてはいたんだろうなとは思う。2020/02/28
ライアン
19
変わった夫婦関係だけど本当にサッチーのことが好きだったんだなと。「なんとかなるわよ」の言葉はよっぽど心強かったんだな。野村監督もサッチー同様同じ病気で苦しまずになくなられたのは、それはそれで、と思う。2020/03/14
Mik.Vicky
12
稼いでいる男が言うことは違うなあ。野村沙知代さんがテレビによく出ていた時期はいつだったろう。強気キャラとして 消耗されただけだったような印象。すごく変わった夫婦のように感じるが、二人ともそれぞれ変わった個性の持ち主であり特殊なポジションを得た人なので当然そうなるのかも知れない。しかし、悪い夫婦ではなかったようだ。私も見習いたいと思うところは所々あった。2020/04/12
さいちゃん
12
先日お亡くなりになった野村克也さんの、亡き妻沙知代さんにコントロールされてきた実態をボヤキともとらえられる言い回しで正直な気持ちを綴った本。しかし否定は全くなく根底には愛がしっかりと存在している。野村さんは父親、母親を知らない家庭に育ったために沙知代さんに妻としてを多く求めなくても母親、そして父親をより求めていたので不満な気持ちは存在しなかったそうだ。ただ一つの後悔はちゃんと感謝の気持ちを伝えられなかったこと。最後に【おい、ありがとな】で閉められている。野村さんがお亡くなりになった今、なんとも切ない。2020/02/18
mami
11
ヤクルトファンだった私は神宮球場でよく傘を振ってた。ヤクルトファンだったのかな、野村監督のファンだったのかも。サッチーの嘘までまるごと認めて受け止める度量の広さ。マスコミから猛攻撃を受けた事態をも冷静に的確に分析している。そこまでぶっちゃけるのか、という内容もあるけれど人となりが良く分かる本。「本当の夫婦とは所詮他人だと認め合うこと。分かり合えない者同士だから思いやる心が生まれる。」名言。2021/07/08