出版社内容情報
「女子」と自称することに違和感を持ったりしっくりきたり、「いい年」という言葉に委縮するけど、いなそうと思ってみたり。「スイーツ」の行列に反発したり、「便所飯」と「一人ごはん」の違いを考えたり。あるいは、「友達がいなさそう」という評価に大きな疑問を呈したり。はたまた、「無縁死」という死に方にもやもやしたりと、現代の言葉や身の回りの出来事について、「話しかけられ顔」を自任する庶民派・芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日常エッセイ集第二弾!
内容説明
「女子」を自称することに違和感があったりしっくりきたり、「いい年」という言葉に萎縮したり。疑問を抱く行列に並んでみたりする一方、「無縁死」にもやもやして考え込むなど、現代の言葉や身の回りの出来事について、「話しかけられ顔」を自認する庶民派・芥川賞作家が綴る、味わい深くてグッとくる日常エッセイ第2弾!
目次
1 となりの乗客の生活(布団への限りない敬愛;でこ毛 ほか)
2 現代のことばについて考える(ああでもないこうでもないは良くない?;女の人による「女子」の使い道 ほか)
3 溺れる乗客は藁をもつかむ(お菓子の行列の足元;正しい死に方なんて誰も知らない ほか)
4 素人展覧会(第1期)(岡倉天心のフィギュアが欲しい;うつわスパルタ教室 ほか)
5 ソチとブラジル、その鑑賞と苦悩(ソチ五輪感想;澱まない世界 ほか)
著者等紹介
津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪府生まれ。大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年『マンイーター』(『君は永遠にそいつらより若い』に改題、ちくま文庫)で第21回太宰治賞を受賞し作家デビュー。’08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』(角川文庫)で第30回野間文芸新人賞、’09年『ポトスライムの舟』(講談社文庫)で第140回芥川賞、’11年『ワーカーズ・ダイジェスト』(集英社文庫)で第28回織田作之助賞、’13年「給水塔と亀」で第39回川端康成文学賞、’16年『この世にたやすい仕事はない』(新潮文庫)で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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