拗ね者たらん―本田靖春 人と作品

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拗ね者たらん―本田靖春 人と作品

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  • サイズ B6判/ページ数 400p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784065140307
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

作品と多くの関係者の回想で描く孤高のジャーナリスト・本田靖春の生涯。『現代家系論』『日本ネオ官僚論』『私のなかの朝鮮人』『誘拐』『私戦』『不当逮捕』『疵』『警察回り』『「戦後」美空ひばりとその時代』『我、拗ね者として生涯を閉ず』・・・読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストの生涯を、その作品群と新聞記者・編集者など多くの関係者のインタビューから浮かび上がらせた人物ノンフィクション。

本田靖春(ほんだ・やすはる)とは――1933年、旧朝鮮・京城に生まれる。早稲田大学政治経済学部新聞学科を卒業し、55年、読売新聞社に入社。社会部記者、ニューヨーク特派員などとして活躍。とくに精力を傾けた連載「『黄色い血追放』キャンペーン」では、日本の献血制度確立に多大な貢献を果たした。
71年に退社、フリーのノンフィクション作家となる。84年、『不当逮捕』で講談社ノンフィクション賞を授賞。
代表作に『誘拐』『私戦』『村が消えた』など。『我、拗ね者として生涯を閉ず』連載最終回を残して、2004年12月4日死去。享年71。

第1部
第一章 第二の出発 『現代家系論』
第二章 人間を描く 『日本ネオ官僚論』
第三章 己は何者か 『私のなかの朝鮮人』
第四章 生涯、社会部記者 『体験的新聞紙学』
第五章 世界を歩く 『ニューヨークの日本人』
第六章 事件の全体像を 『誘拐』
第2部
第七章 負の歴史を問う 『私戦』
第八章 雑兵への憧憬 『K2に憑かれた男たち』
第九章 国家を信ぜず 『村が消えた』
第十章 スクープ記者の陥穽 『不当逮捕』
第十一章 アウトローの挽歌 『疵』
第十二章 わが青春記 『警察回り』
第十三章 大スターの物語 『「戦後」 美空ひばりとその時代』
第十四章 放牧の自由人 『評伝 今西錦司』
第3部
第十五章 インタビュー人物論 『戦後の巨星 二十四の物語』
第十六章 未刊のノンフィクション 「岐路」
第十七章 灯りを手渡す 『複眼で見よ』
第十八章 病床にありて 『時代を視る眼』
第十九章 自伝的ノンフィクション 『我、拗ね者として生涯を閉ず』
終章 漢たらん
あとがき


後藤 正治[ゴトウ マサハル]
著・文・その他

内容説明

読売新聞社会部エース記者として名を馳せ、独立後は『不当逮捕』『誘拐』『警察回り』などの名作を生んだ孤高のジャーナリストの生涯を、その作品群と多くの関係者の証言から浮かび上がらせた人物ノンフィクション!

目次

第1部(第二の出発―『現代家系論』;人間を描く―『日本ネオ官僚論』;己は何者か―『私のなかの朝鮮人』;世界を歩く―『ニューヨークの日本人』;事件の全体像を―『誘拐』)
第2部(負の歴史を問う―『私戦』;雑兵への憧憬―『K2に憑かれた男たち』;国家を信ぜず―『村が消えた』;スクープ記者の陥穽―『不当逮捕』;アウトローの挽歌―『疵』;わが青春期―『警察回り』;大スターの物語―『「戦後」美空ひばりとその時代』;放牧の自由人―『評伝 今西錦司』)
第3部(インタビュー人物論―『戦後の巨星 二十四の物語』;未完のノンフィクション―「岐路」;灯を手渡す―『複眼で見よ』;病床にありて―『時代を視る眼』;自伝的ノンフィクション―『我、拗ね者として生涯を閉ず』;漢たらん)

著者等紹介

後藤正治[ゴトウマサハル]
1946年、京都市に生まれる。ノンフィクション作家。『遠いリング』で講談社ノンフィクション賞、『リターンマッチ』で大宅壮一ノンフィクション賞、『清冽』で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

34
最近はノンフィクションが、低調といいます。そもそもノンフィクションは書き手の「主観」のもとに成立する。本田靖春氏はこう言い切ります。昔、彼が書いた誘拐や不当逮捕を読みましたが、溢れる臨場感に圧倒された記憶があります。なるほど、あれは本田の「主観」のなせる技だったのか。漢気のある作品群をまた読んでみたくなりました。後藤正治氏の書く評伝は、時に対象を突き放しつつ、いつも人物に対するリスペクトが感じられるのが点が、心地よい。2019/02/24

trazom

23
本田靖春さんの全作品を解説することを通じて、この稀有なノンフィクション作家の実像が浮き彫りになる見事な評伝である。本田さんが、若いライターにアドバイスしている:「お前さんの書くものには形容詞が多い。まずは名詞と動詞だけで書くことを心掛けたらどうか。「心温まる」と書かずにその事実だけを取り出して書いてみる。そうすれば、読者もまた本当に心温まる話だと思ってくれるものだ」と。ああ、これが本田さんだと感じる。本当はあんなに優しくて温かいのに、それを暗喩として表現するシャイさが、拗ね者・本田靖春の魅力なんだ。2019/05/09

おせきはん

12
読売新聞社会部記者、ノンフィクション作家として活躍した本田靖春氏の生涯を、本田氏と親交のあった編集者らの証言も交えて辿っています。自身と同様に戦後の復興期に厳しい状況から立ち上がった人々に対する温かい視線や編集者に時には厳しくまた時には優しく接する姿などから、筋の通った清々しさを感じました。引用されている作品の文章も読みごたえがありました。今さらながら本田氏の作品を読もうと思います。2019/11/01

チェアー

11
自伝として「我、拗ね者として生涯を閉ず」が有名なので、それとどう違いを出すのかが見ものだったけど、後藤さんは著作を丹念に追い、そこに編集者との交流を重ねることで違いを出した。表現はあくまで淡々として、大きく踏み込むことはない。しかし実は思い入れがかなり入った文章だ。戦後のもっともいい部分を大切に思ってきたジャーナリスト。その姿をいまだからこそ見直しておくことが必要だ。本田さんの著作すべてを読み返してみたいと思った。2019/01/30

どら猫さとっち

4
僕が最も敬愛しているノンフィクション作家の評伝。本田靖春の作品を通して、彼の人生を追っていく。「由緒正しい貧乏人」「拗ね者」を貫き、鋭い視点から社会を見つめ、時代の光と闇を描いた彼の存在は、忘れていると思っても確かにし続けている。現在、本田靖春の精神を受け継いでいる人たちもいる。今改めて彼の業績と精神を、見直してみるべきではないだろうか。入門書としても最適。

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