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出版社内容情報
トルフィンに父を殺されたヒルドは、仇を撃つために狩人となった。怒りに燃えるヒルドの矢がトルフィンに向かって放たれた。
ヴィンランドに平和の国を作るために、まずは東方ギリシアで資金を得る必要があるトルフィンは、ノルウェー西岸からヨーロッパ大陸へ入る。そこで、巨大な熊に襲われたトルフィンたちを救ったのはヒルドというすご腕の女狩人だった。彼女は8年前にトルフィンに家族を殺された仇を撃つためにトルフィンを山に連れ出した。そこで語られるヒルドの壮絶な過去。雪辱を誓ったヒルドの放つ弩(いしゆみ)がトルフィンを射抜く。
【著者紹介】
1976年5月4日生まれ。神奈川県横浜市出身。血液型B型。
「モーニング」掲載の『プラネテス』でデビュー。現在は「アフタヌーン」にて『ヴィンランド・サガ』連載中。
2002年、第33回星雲賞コミック部門賞受賞。
座右の銘:「あ、一瞬待ってください、じゃ半日でもいいです」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
exsoy
47
両足撃ち抜かれたけど逃避行は続いてるのよな2016/01/24
ななこ
38
相変わらず巧いなぁ。過去に両親を殺された仇を取ろうとするヒルドと、生きて償いたいと思うトルフィン。ヒルドの回想シーンに焦点を当て、あまりにも唐突に幸せな生活が断ち切られた驚きと怒りをどこに向けて良いか分からぬ彼女の気持ちに寂しさを覚えます。元々が素直な良い子だからなおさら。トルフィンには仲間がいてくれて良かったな。2016/01/25
こも 零細企業営業
35
戦働きをしていた時のトルフィンが殺したヒルドの父親の仇を討つためにヒルドが復讐を実行する。ヒルドの幸福な時期の回想はトルフィン達が誰かの命令で技術者であるヒルドの父親の殺害を請け負って実行しているようだ。無力だったビルドに当時のトルフィンは「俺が狩る側でお前らが狩られる側だ。ただそれだけのことだ」とイキって言ってしまう。その後、ビルドは狩人に拾われて彼の弟子となって狩を覚える。クマを狩るためには強力な弩が必要だが女の力では、クマを殺せるほど強力な弩の弦は引けない。それをヒルドは持ち前の設計で弩を改良する。2020/01/25
眠る山猫屋
32
父上と師匠には泣かされるわ・・・。トルフィンを追い詰めた狩人ヒルドの復讐の炎を食い止めてくれてありがとう、父上と師匠。それにしても、幸村誠先生ってオジサンを描くのは苦手なのかな?単に父上の顔がでかいだけか。ヒルドは最高にカッコいい!2016/01/22
JACK
27
☆ 海賊時代のトルフィンに愛する家族を皆殺しにされたヒルド。かろうじて生き延びた彼女は、猟師に拾われ、狩りの技を学ぶ。そして数年後の現在、ヒルドはトルフィンに復讐すべく戦いを挑むのだった。海賊を辞め、それまでに殺した人々への罪の意識に苦しみ、心を入れ替えたトルフィンは「生きて償う時間をください」とヒルドに懇願するが…。トルフィンの背負った業の深さと、ヒルドの恨みの強さがしっかり描かれていて、考えさせられます。ヒルドの父の「人を赦しなさい。赦す心だけがお前を救ってくれる」のセリフが深い。2016/01/23