水木しげる漫画大全集 〈064〉 『ガロ』掲載作品

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水木しげる漫画大全集 〈064〉 『ガロ』掲載作品

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  • サイズ コミック判/ページ数 580p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784063775556
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C9979

出版社内容情報

ハイクオリティかつ超ボリュームで完全再現! 水木しげる漫画大全集 第2期 35巻 責任監修:京極夏彦

<「水木しげる漫画大全集」とは?>
半世紀以上にも及ぶ漫画家生活初の集大成! 『水木しげる漫画大全集』第2期は超ボリュームの全35巻。「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などの代表作から、貸本時代、風刺、戦記など様々なジャンルに及ぶ水木しげるの漫画作品を完全網羅。
京極夏彦責任監修。

一時代を築いた伝説の雑誌『ガロ』。その看板作家として水木しげるが描き下ろした、軽妙洒脱な短編全36タイトルを一冊に! 単行本初収録となる「チャンピオンと晴着」や「赤八」の幻の未使用原稿、さらには水木が別名で連載していたエッセイ集「ロータリー」をも完全収録。

『水木しげる漫画大全集』064(1964-1991)、第2期、第7回配本。
★収録作品
「不老不死の術」「イボ」「勲章」「ネコ忍」「神変方丈記」「ああ無情」「神様」「幸福の甘き香り」「はかない夢」「福の神」「夢の食糧」「錬金術」「こどもの国」「君、富みたもうことなかれ」
〈新講談 宮本武蔵〉「剣豪とぼたもち」「闘牛」「コブ」「なまけ武蔵」
「マンモスフラワー ――巨大な花――」「カモイ伝」「なまはげ」「未来をのぞく男」「丸い輪の世界」
〈イソップ漫画〉「どうなってんの」「これはたまらん」「チャンピオンと晴着」「トランク」
「怪奇死人帳」「妖怪マスコミ」「未来のトオキョウ」「日本のカミサマたち――あまりにも幸運な人々――」「五円玉」「赤八 停電の巻」「きのこ」
★資料編
★解説「あの頃僕は、天国みたいな場所にいた」池上遼一(漫画家)
★初出一覧
★付録「茂鐵新報」2-15号(通巻48号)
・今日の一言「結局、娯楽としての食事だから、なくてもいいわけだ」
・水木しげるインタビュー「『月刊漫画 ガロ』のころ」
(ほか

【著者紹介】
本名、武良茂。1922年(大正11年)生まれ。鳥取県西伯郡境町(現・境港市)で育つ。幼い頃から物語をつくる力に優れ、また天才的な画力を発揮。高等小学校在学中に個展を開き、新聞に絶賛される。しかし学業のほうは芳しくなく、一旦は上級学校への進学を断念するが画家になる夢は諦めず、仕事の傍ら塾や独習で画力を磨く。
やがて太平洋戦争の召集により、南方の激戦地に送られマラリヤと爆撃で左腕を失うが、九死に一生を得て帰還する。
戦後は様々な職業を経て、紙芝居作者、貸本漫画家となり、「別冊少年マガジン」に発表した『テレビくん』で講談社児童漫画賞(現・講談社漫画賞少年部門)を受賞。その後『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』とヒット作を続けて発表、日本を代表する国民的漫画家となる。
近年、夫人との暮らしぶりがNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で描かれ、爆発的なブームを巻き起こした。
紫綬褒章、旭日小受章、文化功労者の栄を得て、世界各国の漫画賞も受賞し、漫画史に名を刻む存在となった。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北杜夫そっくりおじさん・寺

54
十代の頃、ちくま文庫で出ていた『ねずみ男の冒険』を何気に買って読み、はまって繰り返し読んだ。以来、水木漫画の中ではこの『ガロ』掲載の諷刺漫画が一番好きである。小学生の時は鬼太郎の再放送を楽しみに見て、中学生の時は『近藤勇』を繰り返し読んだのだが、諷刺漫画で独特なギャグ漫画家としての水木しげるに魅せられて本気でファンになった。本書の作品は繰り返し読んだものばかりなので、未読のものを拾って読んだが楽しい。三島由紀夫に批判された『新講談 宮本武蔵』も掲載。三島の言わんとする事も、今ならわかる。皆も読んで欲しい。2016/01/29

ぐうぐう

13
「ガロ」の掲載作品ばかりを集めた全集64巻。風刺の精神はいつものことながら、なんとも軽い作風に驚かされる。「イボ」のように夢オチもあれば、「カモイ伝」なんていうふざけたタイトルのものもある。「五円玉」に至っては、パロディものだ。「ガロ」という雑誌の持つ、シュールなイメージから自由でいようとする意志がそこからは感じられ、なんとも水木らしい。2015/08/22

大臣ぐサン

3
1960年代『月刊漫画ガロ』に掲載された作品を中心に収録されている。当時、大先生は鬼太郎で妖怪ブームを巻き起こし、一躍人気作家の仲間入りをして多忙の日々を過ごしておられた頃だ。少年誌で子供向けの鬼太郎を描く傍ら、大人向けの漫画の普及に執心しておられる姿がありありとわかる。『ガロ』に掲載された作品群はマイナーながらも貸本漫画時代の作風を継承し、大先生の漫画の魅力が詰まっている。子供向けの漫画に対し大人向けの「劇画」を提唱する姿には当時の劇画ブームに大先生も一役買っていたのだと、改めて感心させられた。2015/08/10

○○○ ○○

2
風刺作家としての水木しげるの絶頂期はこの頃だったんだろう。「錬金術」「未来をのぞく男」の凡庸な未来への絶望とそれを誤魔化すための夢というテーマ、「剣豪とぼた餅」「闘牛」の過剰なまでのナレーションによる諧謔、「五円玉」のようなパロディまでどれも冴え渡っている。そしてそんな作品を連発しつつも「漫画の描き方」ではとてつもなく真摯に漫画家になるための心得、挫折に負けずひたすら泥臭く努力することを説いて、有望な若手による未来の劇画業界に想いを馳せている。まあ人間アイロニカルに振る舞っとけばいいという話でもないわな2015/08/04

1
水木しげるの人生観、幸福観が示された作品が多数収録されている。中でも「錬金術」のねずみ男の言葉は一度読んだら忘れられないと思う。2017/04/27

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