講談社ラノベ文庫<br> 進撃の巨人―隔絶都市の女王〈下〉

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講談社ラノベ文庫
進撃の巨人―隔絶都市の女王〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 247p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784063752991
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

巨人から人を守ろうとする「女王」と、女王から「人」を守ろうとする主人公。それぞれの正義と憎しみが交差する、公式小説第2弾!

巨人の襲撃によって王都から隔離されてしまった都市クィンタ区。少なくなった食料や物資を奪い合う人々を鎮圧するため、駐屯兵団のリタは巨人を使った恐ろしい「裁判」を始めた。
一方、リタの幼なじみのマティアスは、秩序を求めるあまり暴走を繰り広げる彼女を殺すため、反乱作戦を企てる。
果たして2人の交差する思いの行き先は---

内容説明

巨人の襲来によって孤立化したクィンタ区。駐屯兵団の団長代理としてリタは、街の秩序を守るため恐ろしい処刑を作り出した。規律を破った者を街の広場で“生きたまま巨人に喰わせる”。たとえそれが友であり、リタの肉親であっても―。彼女の幼なじみのマティアスは彼女の暴走を食い止めるべく抵抗組織を結成しリタに接触を図るが、もはや「女王」のごとく君臨するリタにとってマティアスは恨むべき対象でしかなかった…。人類の最大の敵『巨人』の惨劇を描く公式外伝第2弾完結編!

著者等紹介

川上亮[カワカミリョウ]
『並列バイオ』で第10回富士見ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。『ラヴ☆アタック!』で第1回カドカワエンタティンメントNEXT賞を受賞。創作集団グループSNE所属。株式会社コザイク代表。執筆活動のほか、アナログゲームの制作なども行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

米倉 涼子

7
★☆☆☆☆巨人が悪役ではなくリタ、むしろ兵団を悪役に仕立てあげ、裏切りやすれ違いの連続から生まれる敵対心をぶつける構図は面白いと思う。残念なのは悪役紳士ベルンハルトと、本編のアニ的なキャラであるアマンダを使いこなせてないのと、設定が無茶であること。王政府が巨人が入り込んだとはいえ半年以上も街に斥候を送らないはずがないし、毎夜巨人が潜む土地に繰り出して果樹を拾うって、調査兵団でも外の世界で毎度死にまくってるのに、そりゃ無理でしょ(笑)あと、ワイヤーアクションの描写も分かりにくい。外伝としてはイマイチだった。2021/09/06

鳩羽

6
街の治安を維持するために残酷な刑を執行し始めたリタ。それをなんとか止めようとするマティアスは、反乱組織をまとめようとする。どちらの正義も信念に裏付けられたものではなく、また登場人物達の葛藤も描かれないため、その場その場の対応に見える。生き残るために抗う話というよりも、現実に向き合うために抗う話で、それは巨人がいる世界では仕方ないことで、内面の葛藤とか考えていたら死ぬということの表現なのかもしれない。それでも、読んでいて寒々しい気になるばかりだった。2015/07/06

nawade

4
★★★☆☆ 上巻から半年後から始まるが、リタのあまりの変貌ぶりに呆気にとられた。成程、女王と呼ばれるわけだ。なんとなくリタが街を守るために外部と対立する話に持っていくのかと予想していたが、逆に脅かす存在になっていたとは、ちょっと虚をつかれてしまいました。期待していた愛していたが故に、より憎しみが募る展開ではなかったのですが、どこか空虚さを伴うこのエンディング、悪くない。2015/05/02

HOT

2
恐怖による秩序。孤立した街を守るリタの選択はクィンタ区を人々が暮らし続ける「秩序ある世界」にすること。治安の為、規律違反者を処刑し続けるリタを止めるべく、潜伏し同士を集めるマティアスは住民蜂起を促す作戦を決行する。しかし、残酷な現実は二人の葛藤をも呑み込んでいく。人が無惨に死に希望が無くなっていくのは進撃の巨人らしいですね。2015/09/20

はと

1
もう少し心理描写というか葛藤なんかが書かれていたら理解を深められたかなあ。リタの言動が本当に淡々としていて、それでいて180度考えが変わるところなんか怖さを感じた。もしかして葛藤なんて無かったのかな…。でもあのストーリーでそれぞれの心理描写を丁寧に加えていたらこんなにさっくりとは読めなかったと思うから、読みやすさの点では良いボリュームでした。2018/05/02

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