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アフタヌーン新書
ジオン軍の失敗

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784063647693
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C0095

内容説明

失敗する製品が世に出てしまうのはなぜか?エンジニアはもちろん、広く製品開発に携わる人間ならば誰しも直面するその論点を、『機動戦士ガンダム』から学ぶ画期的書籍です。現役エンジニア層にとって、歴史よりも定石よりもリアリティを感じることができる題材で、「失敗する製品」を生み出さないための叡智を得よう。

目次

第1章 MS‐06Fザク2―技術においては、「寿命の長さ」は必ずしもいいことではない
第2章 MS‐06R高機動型ザクシリーズ―技術規格を増やすのは善か悪か
第3章 MS‐07グフ―進化しすぎた技術は、環境変化で絶滅する
第4章 MS‐09Rリック・ドム―あるセグメントで成功した技術が、別のセグメントでも成功するとは限らない
第5章 MS‐14ゲルググ―投入するタイミングを失した技術は、どんなに優秀でも成功しない
第6章 MSM‐03ゴッグ―突出したスペックを持つ製品は、きわめて運用しにくいものになる
第7章 MSM‐04アッガイ―「使う人がいない」製品は、なぜできあがるのか
第8章 MSM‐07ズゴック―仕様はどこかで決断しなくてはいけない
第9章 MAM‐07グラブロ―モビルアーマーの存在意義を問う開発事例
第10章 MA‐08ビグ・ザム―ビグ・ザムが量産の暁には、ほんとうにジオンは勝てたのか
第11章 MSN‐02ジオング―フラッグシップモデルは造るべきか?

著者等紹介

岡嶋裕史[オカジマユウシ]
1972(昭和47)年、東京都生まれ。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。富士総合研究所勤務を経て、関東学院大学経済学部准教授。専門は電子政府、Webサービス、分散ネットワーク、セキュリティマネジメントに関する研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マーム

15
『機動戦士ガンダム』の世界におけるジオン公国軍のモビルスーツ開発史をモチーフにして、できの悪い工業製品が生み出されるメカニズムを考察しようと試みたユニークな本です。ザクⅡのように汎用性を持たせたものはダメ、てゴッグのような水中戦に特化した機体もダメと、かなり辛辣。ガンダムの世界を離れても、純粋に工業製品を開発するに当たっての留意点などがわかって面白く読むことができました。でも、ファン心理からすれば、できが悪いからこそ逆にジオン軍のモビルスーツに愛着がわくという面もあるんですけど・・・・・・。2011/03/08

フク

14
図書館。表紙のモノアイがかわいい。自身も複数のガンダムに搭乗した中村悠一氏が先般指摘した、ゲルググの気密問題が頭にあり、気になって手に取った。軍としての兵器開発における失敗を論じていく。 「さすがゴッグだ、なんともないぜ」でお馴染み、水陸両用MSのゴッグだが、設計思想からよくわからん。腹部の拡散メガ粒子砲はジェネレータの冷却に機体周囲の水を利用していたらしいが、水中だとビームはさらに拡散して本来の火力が維持出来ないのでは。何故実装した。2021/04/18

Humbaba

12
戦争というのは,一つの経済行動である.そのため,ただ強力な兵器を作成しただけでは必ずしも勝利する事はできない.例えスペック上は素晴らしいものであっても,実際に運用した時に有効に活用できるのかはまた別の話である.そのことを忘れてしまえば,戦争に勝利することは覚束ないであろう.2012/02/21

のれん

11
おもちゃ会社の方針として多分大量に生み出された敵方ジオンのモビルスーツ。しかしそのために作り出された設定はナチス、大日本帝国をモチーフにしただけあってリアリティと含蓄に溢れている。 そんなモビルスーツ開発から失敗学を建てようとする試みは、まさにオトナ(オタクか?)の遊び感があって楽しい。 ゲルググの投入タイミングや、ザクⅡの過剰成功例からの慢心など、現代産業の失敗にも通ずるものもある。 学問にガチ向けというわけではなく、あくまで初代ガンダムファンへの本であるというのが、数々の台詞引用から分かる。2021/02/04

あらあらら

10
これだけ分析できちゃうってガンダムはすごい!ただ、開発コンセプトが主で、たった、1年未満の戦争間で恐るべきスピードで開発、量産されたことには触れられてない2014/11/25

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