内容説明
お金が好きだ。お金に惑わされるのはもっと好きだ。ライトノベルを生み出し、メディアミックスを仕掛け、累計二二〇〇万部を軽々と突破。まさに「成金」となった男・あかほりさとる。その栄光と転落の軌跡。そしてここに初めて明かされる、「売れるためのノウハウ」「売れ続けるための秘術秘技」「本当は教えたくない執筆テクニック」のすべて。
目次
第１章 「赤堀悟」から「あかほりさとる」へ―メディアミックスを作り上げた男
第２章 オタク成金
第３章 売れる作家になるために―あかほりさとるの作家論
第４章 生き残りたければ成金になれ―あかほりさとるが見るオタク業界の今後
著者等紹介
あかほりさとる［アカホリサトル］
小説家・脚本家・漫画原作者。１９６５年愛知県出身。１９８７年、小山高生による脚本家集団「ぶらざあのっぽ」発足に参加。１９８８年、『ホワッツマイケル』でアニメ脚本家デビュー。１９８９年、『小説版天空戦記シュラト』で小説家デビュー。著作物の総発行部数が２２００万部を超えるヒットメーカーとして活躍。アニメ、ゲーム、音声ドラマ、小説、漫画原作など様々な分野で休むことなく精力的に作品を送り出し続けている
天野由貴［アマノユキ］
ノンフィクションライター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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白義
7
この天野由貴ってライター、絶対に本田透が作ったろｗと突っ込みを入れてしまったが中身はむちゃくちゃ面白い。あかほりさとるの自分史と共に語られるメディアミックスの始まりと裏側、徹底的に商人染みた、外道俗物の極みとも言える積極さとエンターテイナー性に、小説指南までかなり興味深い。まずシーンからイメージして、それを引き立てるキャラを作るというのはかなり納得できる。あかほりさとる正真正銘、俗と凡を極めたからこそ超人的な仕事が出来たのだと思う2012/10/14
ソルト佐藤
6
一時代を築いたのに、あんまり評価されていない感がある、あかほりさとる。ちょっと思い出して読んでみる。うん、作品より、本人がすごく面白い（笑 本人のおもしろさ・パワーに作品が着いてこれてない気がする。でも、その昭和を思い出すモーレツなパワー。売れなくても良い作品というのは娯楽作品としてはいいわけであると叩き斬る、プロフェショナル精神はすごい。ライトノベルのSF化（難解化）に対するアンサーは、この本の１０年後「なろう小説」の席巻なんだろうなと思ったり。2019/07/08
タク
4
なんとなくこういう「自分には才能ない系」の割り切りしてる人だとは思ってた。新條まゆや西又葵辺りもそうだったけど／話が重複したり、先の章で「家の名義などは妻」とあかほりが語ってるのに、ライターが後の章で「結婚してるんですか？！」みたいな合いの手入れるとか、本の作りが完全に破綻してるのはヤバすぎ。創刊ラインナップだから急ごしらえになったのかも知らんけどさ／インタビュアー天野由貴とやらは本当に実在するのか？「インタビュー受けてる」って設定で、あかほりが書いてるんじゃないの2009/10/10
緋莢
3
「先生、札刷ってるみたいですね」全盛期、原稿を印刷するプリンターを前に編集者にそう言わせた作家がいた。その作家の名は、あかほりさとる。『天空戦記シュラト』や『爆裂ハンター』などのヒット作を生み出し、著作物の総発行部数は２２００万部を突破！小説のみならず、マンガ原作、アニメ、ラジオCDなどメディアミックスをしかけ、驚異的なブームを作り出した。その栄光の裏に隠された秘密と、売れるためのノウハウを語った本。2011/10/16
ひだりかわ
3
彼の作品はそこまでたくさん知っているわけではなかったけど、どんなことを考えているか知りたかったので。完全に一つの世界を作り上げたということはすごかったし、エンタメはサービス業だと言い切って、人に求められるものを作ることに徹しているということは本当にすごい。冷静な自己分析と、需要を見極める能力は、相当頭のいい人なんだなあと感じた。また、要求されているものを提供することと媚びることは違う、という話も面白かった。2011/02/01
