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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
流言
38
こんなに鳴くまで待てそうにない徳川家康は初めて見た!? 若き戦国のギャンブラー、徳川家康が表紙を飾る。かつて仙石と死闘を繰り広げた名人・堀久太郎、豪傑・可児才蔵といった面々がピンチに駆けつけ、仙石秀久と共に金ヶ崎の死の撤退戦を生き抜く姿は、血みどろ泥まみれでありつつも少年漫画的な爽やかさをにじませる。そして、死化粧をまとった明智光秀の姿がその爽やかな空気をブチ壊す。怪しい魅力を湛えた浅井夫婦、嫌らしくも人間臭い振る舞いを見せる秀吉、信長が時折見せる笑顔など、キャラクターの肉々しい魅力が瑞々しく輝いている。2014/03/01
からかい上手の高木さんそっくりおじさん・寺
11
一冊丸ごと姉川の合戦。悪戦苦闘である。主人公仙石秀久は浅井の名将山崎新平と一騎打ちでこれを倒す。次は比叡山焼き打ちとの事。物語が進むのが楽しみ。2013/06/01
タク
11
姉川の合戦。初っぱなから通説への疑問から入り、実像を想像力で補いに掛かるって構成はわりと楽しい/そして後半のセンゴクVS山崎は熱すぎる2010/11/28
半木 糺
8
「姉川の合戦」は実は浅井朝倉軍による奇襲であった、という新解釈を本巻にて提示している。しかし何といっても本巻の白眉は山崎新平と権兵衛との対決であろう。「死してなお戦い続ける」山崎と「死んでも生きる」権兵衛。本作のテーマがここには凝縮されている。2017/03/19
maito/まいと
6
新説・姉川の戦い!これほど一つの合戦を徹底的に研究した戦国マンガは例がないかもしれない。だが、著者が現地まで行って地形を見た上での結論と一次史料の記述、そして物語の流れと、登場人物の動きが一つの大きな激流となって読者へ襲いかかる。この作品が無ければこれほど印象に残ることも無かった山崎新平や坂井久蔵の鬼気迫る生き様は、忘れられない衝撃をセンゴクに与えただろう。バガボンドを思い出すセンゴクの血眼姿や、最後の最後に見せた奇跡の一撃が、彼をどういう風に変えていくのか楽しみだ。2018/01/26