講談社漫画文庫<br> エリザベート

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講談社漫画文庫
エリザベート

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  • サイズ 文庫判/ページ数 181p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784063603866
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0179

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

千木良

2
誰だって 押さえつけられ 苦しめられれば 憎むようになるわ 愛して 許してやれば 愛し返されるのよ…2016/12/10

星落秋風五丈原

2
ヴィスコンティ映画「ルードヴィヒ」ではルードヴィヒ憧れの年上の従姉妹をロミー・シュナイダーが演じていた。自由な心を持つ彼女が、窮屈な帝国の中で、翼をもがれまいと戦った様が前半、後半は彼女の性質を受け継いだ、こちらも映画「うたかたの恋」で知られる彼女の息子、ルドルフ皇太子が中心となり、やはり帝国と内なる戦いを繰り広げる。彼等の間に死を象徴するトートという存在を置いたのが、この原作の特徴で、彼は「ベルリン・天使の歌」の天使よろしく高みから帝国を見下ろす。エリザベートとルドルフ。2013/04/17

みーちゃん

1
従来の「エリザ」とは、違った見解。 トートの解釈も『閣下』じゃなくて、妖精のよう。 ルドルフの悲劇が物語後半に盛り上がってきて、よかった。 2010/05/05

blacktea

0
クンツェ原作ということで、てっきりミュージカルのコミカライズかと思ったら、トート(名前すら出てこないけど)の存在だけ借りてきた全くの別物だった。エリザベートはともかく、あれほどルドルフを愛し、ルドルフを愛してやらなかったとエリザベートを責め、二人を救えなかったことに涙するトートというのはものすごい新機軸。トートの人ならぬ存在感と俯瞰する目が、大きくうねる物語世界にある種の静謐さをもたらし、歴史に翻弄されるエリザベートとルドルフの悲劇、そして一人残されるフランツ・ヨーゼフの悲哀をひときわ際立たせている。2015/05/24

しん・かんかん

0
1854年4月24日。オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフの結婚式だった。エリザベートはハプスブルク最後の后妃となった。過日もは彼女の生涯を小説で読んだがさすが漫画、短いページ数の中に要領よくまとめた。風景、ファッション、晩年のフランツ・ヨーゼフの髪などは、圧倒的に漫画のほうが分かりやすい。あらためて漫画の情報伝達力の高さを得心。「トート」は、死を司る存在であろうけれど、この作品ではむしろ「生と死があやなすハプスブルクの縦桃の中で誰よりもうまくワルツを踊った」エリザベートの内面あるいは傍観者というところか。2015/04/26

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