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出版社内容情報
認知症の親の財産管理する娘。尊厳が破壊される老親。家族は地域は成年後見はどう向き合えばいいのか?
超高齢社会に突入する日本にとって、他人事にはできない問題をリアルに描く
「成年後見制度編」第二弾。2000年、「介護保険制度」と同時期に産声を上げ
たもう一つの制度。「成年後見制度」は、その人らしい尊厳をどこまで守るこ
とができるのか?近隣に住む独居高齢者が突然認知症になった時、家族は、
隣人は、そして高齢者本人はどうする?一人の独居高齢者・犬塚時枝を通じ
て、認知症になった親の心情看護を家族はどうするか?地域はどう関わるべ
きか?「後見人」の在り方は?そう遠くはない日本の未来がここにある!
認知症になった独居高齢者・犬塚時枝は、向かいに住む吉崎良樹や近隣に迷惑をかけていた。通報を受けた娘・米倉則子は、母の世話と共に財産管理をする事に。しかし母の多額の財産に目が眩み、預金を使い始めた。一方、 介護士・恩田百太郎は、急速に悪化する時枝の症状を緩和するため、地域で独居継続を支援する仕組みを則子や吉崎に提案。しかし百太郎の全力の行為は一蹴され、時枝は尊厳を奪われ悪化して行く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ochatomo
7
成年後見制度編の第2巻 いよいよ本題へ、巻末解説がとてもわかりやすい 印象残るセリフもいっぱい 『家族ってのが一番信用ならなかったりするんだ』 『介護保険てのは保険料を取るだけ取っておいていざって時はいちゃもんつけて使わせない気?!』 『生前贈与ってことになんのかな…だとするとけっこう税率が高い…』 『人生の達人の信頼なんてなかなか手に入るものじゃねえ』 『介護サービスはチームプレーだ』 『介護サービスはあんたら家族が厄介払いするために使うもんじゃねえ!』 初出2011年 2011刊2022/09/19
むーむーさん
5
192016/12/29
とく たま
4
独り暮らしの認知症が始まり騒動が起きる。支払いも資産管理も出来なくなり、生活が立ちゆかない!困った・・どうすれば?地域包括支援センターに成年後見制度が解決の糸口になる。次巻へ続く。2023/08/12
kinoko_kinako
4
4.0 今回のテーマは成年後見制度。老後の事を考えたくないので、いろんなことを先送りにしてしまいそうだが、頭がしっかりしているうちに考えるべきと実感。ある程度の年齢になったらエンディングノートを書いて公的機関に預ける事を義務付けるとかすれば、本人の意志が尊重されるのでは。本当にこれは色々考えさせられる良書だと思う。2012/10/04
まいこ
2
やっと施設に入る段取りがつき、ほっとしている娘のところに遠方に住む姉妹がやってきて首を突っ込む。お金も出さないし介護の主体になるつもりもないのに口だけ出しにくる。これが迷惑なのは誰でも想像できるだろうけれど、今回のヘルプマンの行為はこれに類する余計なお世話だと感じた。自分がジジババ好きの世話焼きなのは勝手だけれど、同じものを隣のサラリーマンに期待するのは余計だな。隣人は仕事を、妻子を、ローンを抱えているのだ、身軽なヘルプマンとは違うし、夜間に押しかける人の言葉に説得力はない。2014/07/07