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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
40
同性愛は性指向、性同一性障害はアイデンティティの問題だが、かつて半陰陽と呼ばれた性分化疾患はさらに複雑で、症例も60種類以上ある。なので氷山の一角を例に取って漫画にするのは怖いなと思っていたのだが、作者の真摯な向き合い方にも物語自体にも、とても感動できた。ただ、1つの個性「インターセクシャル」として、その頭文字をとってタイトルにしているのは良いとして、繰り返し何度も出てくる「男でも女でもない性」という言葉に、同類の僕としてはやはり絶望感を誘引するので少々抵抗がある。全17巻、なんとか客観的に読んでみたい。2013/04/03
空のかなた
21
2003年にこのテーマ「インターセックス」を取り扱っていた事にまず驚きました。半陰陽、男でも女でもない身体、または男と女の両方の器官を有している身体。戸籍の性別欄は「空欄」を選択する事ができる。女として育てられ、心も女なのに身体には女性の器官はなく生理も来なければ、子供を産むことを望むことも出来ない。病院に行けばモルモットのように扱われ、無神経に写真を撮られ、心も身体も傷つけられる。簡単に理解したつもりになったりしてはいけない、正しく理解し、偏見がある現実に向き合うことのきっかけとなる1冊。2021/12/02
月子
21
三巻まで無料だったので。こうゆう方がいるのは知っていたけど、2000人に1人というのは知らなくて、それなら今まで出会った人のなかにも、隠して辛い思いをしてた人がいたのかなと、何だか悲しい気持ちになりました。もっとみんながISの事を知って、無理なく生きれる世の中になればいいと思います。2014/09/14
かおりんご
20
漫画。ISと呼ばれる男でも女でもない性別で生まれる人は、2000人に1人だと言われています。こういうお子さんにはまだ出会っていないけれど、会う可能性があるだろうなぁ。そのとき、どうしたらいいのか、ちょっと考えてしまいました。人としての尊厳を大事にしてあげたい。勉強不足の分野なので、この本をきっかけに、ISについて勉強したいと思います。2017/08/09
こばやし^^*
13
泣いたよね。うん、泣いた。私は身体的にはISじゃないけど、心はISみたいなもん。所謂セクシュアルマイノリティってやつ。男とか女とか、性を考えるのが苦痛。まぁ、泣いた。共感し過ぎて、今までの悩みが全て文字になってて、泣いた。そう、ずーっといつまでも一人なんじゃないかっていう不安。みんなが当たり前に迎えていく結婚、出産、育児…。それが、全く期待出来ない人生を送る不安。職場では、『男』か『女』かしかない立ち位置。性別が2つなんて、とんでもない。ただ、自分らしく生きていたい。それだけなのに。ただ、それだけ。2011/08/21