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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
111
芸を極める人の残酷さに対して、十代の三人が悩み葛藤する姿が鮮やかだった。幼い頃の心の傷に負けない紫音~男として紫音に向き合い始める歩~秘かに名人を慕う沙織…彼らの戦いは棋士・林葉直子の軌跡であり、自画像とも思われる。紫音は名人に対して「鬼ごろし」を仕掛けた。名人の厳しい角打ちに「舐められるのは嫌だ!」と反撃に転じるその目は、両親を殺した男の目になっている。将棋盤が血に塗れて見えた時、事件の真相を悟った紫音が放ったのは…9二銀! 『地獄変』を思わせるような恐ろしさにも拘わらず、見事に吹っ切れたラストだった。2020/10/07
くりり
7
最終完、将棋の鬼に選ばれ将棋を選んだ紫音だが、ひとりじゃない(^_^)vでも、なんだかモヤモヤ…2013/06/09
朧月
7
サスペンス+将棋 のマンガ、完結。 紙媒体で1巻から追っかけてたけど、最終刊だけ買いそびれて気になってたので、電子書籍を購入。 最後に最終局の棋譜が載ってる。 将棋漫画は、将棋部分にどれだけフォーカスが当たってるか、しっかり書かれているか、作品によって結構違ってると思うけど、この作品は、途中の小話でもしっかりと将棋の話が載っていて、将棋ファン的にも楽しめる。 3月のライオンのコラムは初心者向けだけど、こちらはやや将棋を知ってる人向け。実践図を元に詳しく書かれているので、単純に参考になる。 差し手、盤2013/03/14
葉月たまの
4
3巻から8巻まで一気に読んだ><。ついに完結! シンプルだけど、きっちり話、まとまってた><。面白い><。羽似名人はアニメ版の方が格好良かったような? あと、紫苑もアニメ版の方が子供っぽかった気がする><。ただ、斉藤さんだけはコミック版の方がすごくよかった♪。2012/11/12
ぶらんか
3
将棋サスペンスミステリーといった感じ。主人公の中学生紫音と若手の仲間達が棋士として成長を遂げていく日々の姿と、並行して描かれる7年前の悲しい事件の影。将棋は先の未来で起こりうる可能性を何通りも読むことで最善の策を探るのに対し、事件の謎解きは、過去から散らばる証拠やキーワードを集めて1つの真実を導き出す。一種の頭脳ゲームとして将棋とミステリーの組み合わせは相性が良いのかもしれない。犯人の動機は狂気の沙汰だったけれど。最初は怪しい雰囲気を纏っている登場人物達も、話が進むにつれ深く知ることで好きになれた。2016/09/22