講談社ノベルス
その可能性はすでに考えた

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  • サイズ 新書判/ページ数 254p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062990554
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

出版社内容情報

これはアンチミステリではない。ただの奇蹟だ――麻耶雄嵩

「謎はすべて解けました。これは――奇蹟です。」
この傑作を読まずして、今年のミステリは語れない!

かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。
その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、
青髪の探偵・上苙丞(うえおろじょう)と相棒のフーリンのもとを訪れる。

彼女の中に眠る、不可思議な記憶。
それは、ともに暮らした少年が首を切り落とされながらも、
少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった――。
首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇跡の正体とは……!?

探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、
すべてのトリックが不成立であることを立証する!!

【著者紹介】
東京大学卒業。神奈川県出身。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞。本作が二作目となる。

内容説明

かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、青髪の探偵・上笠丞と相棒のフーリンのもとを訪れる。彼女の中に眠る、不可思議な記憶。それは、ともに暮らした少年が首を斬り落とされながらも、少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった。首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇蹟の正体とは…!?探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、すべてのトリックが不成立であることを立証する!!

著者等紹介

井上真偽[イノウエマギ]
東京大学卒業。神奈川県出身。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

207
タイトルにそそられ井上真偽さん初読み。本格系&パズル系の 面白さを味わえた。不可解な事件の真相究明を依頼された探偵 に、論客たちが謎解きして挑戦、その可能性を否定する探偵… まるでRPGのような世界観で飽きさせない。残念なのは、人物 たちもゲームに出てくるようなキャラクター造形なので、血が 通った感じがしないことと心情描写がサラッとしていて情感が 足りなく感じること…それが作風と言えばそれまでだが、論理 の構築が上手なだけに勿体ない気がした。理系の石持浅海さん と共通するクールな魅力なのかもしれない。2017/05/25

へくとぱすかる

203
まさにタイトルの通りのセリフを、主人公の探偵に言わせるためのストーリー。過去の事件なのに、真相をめぐって探偵に迫る危機。謎解きに命をかけるほどの緊迫した状況が生まれるが、これも登場人物たちが変にこだわりすぎるため。このドタバタしたユーモラスさが、事件の悲惨さとあいまって、作品に独特の雰囲気をもたらしている。ところで探偵が借金をどう返すか気になる。2018/06/18

ダイ@2019.11.2~一時休止

150
その可能性はすでに考えたその1。デビュー作にチョイ役で出てきた探偵が主人公?(出番少ないけど・・・)。悪魔の証明方法ですなぁ。さすがに評価が高いだけあってイイ感じです。2017/02/27

だんじろー

102
「しんぎ」ではなく「まぎ」と読むのですね。本格ミステリに対する深い“愛”を感じる意欲作。そして最大規模の揚げ足取りとも言うべき、めくるめく推理合戦。まあ、すべての可能性を網羅するのはそもそも不可能なので、オチはどうしてもこんな感じになってしまうのは詮無いこと。ミステリを愛する故の新たな挑戦に、今後も期待したいと思います。2017/08/27

あも

95
その可能性はすでに考えた!ちょっと言ってみたい笑。いや…イラッイラした…。言い回しくどい!設定盛りすぎ!赤服、青髪、オッドアイの探偵ウエオロ!中国マフィア美女!爬虫類ジジイ!天才小学生!ロシアスパイ!そして黒幕は…!もう、どんだけ~。インスタ女子垂涎の全部乗せスイーツか…。提示される全ての可能性を探偵が否定し、人知及ばぬ奇蹟の実在を証明する悪魔の証明やってみました系ミステリ。正直もう別に証明せんでええわ…濃すぎて溺れそうや…。でも間を空けたら続編読みたくなりそう。パフェじゃなくて家系ラーメンだったのかな?2019/03/26

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