内容説明
真の愛情とは?絆とは?献身とは?全身麻痺の妻が病床で綴った悲痛な想いに、夫は全身を震わせた…。生きる苦しみと死ぬ苦しみ。そこには、尊厳死の是非をも問う深い命題があった。
目次
第1章 終の住処
第2章 運命の日
第3章 奇跡
第4章 命の値段
第5章 紡がれる言霊
第6章 夫婦の歴史
第7章 「赦し」とは
第8章 遺言
終章 桜
著者等紹介
柳原三佳[ヤナギハラミカ]
ノンフィクション作家。1963年、京都市生まれ。京都女子大学短期大学部国文科卒業。交通事故、司法問題を中心に執筆。『週刊朝日』に連載した告発ルポは、自賠責保険制度改定の大きな契機になった。2004年からは死因究明問題にも力を注ぎ、犯罪捜査の根幹に一石を投じた。また、実父を医療過誤で亡くし、自身も医療過誤被害を受けた稀有な経験から、現在は医療問題にも精力的に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫電改
1
ルポルタージュとは違う著者の想い入れが濃い作品でした。現実にこういう交通事故による過酷な人生の破壊があるということに気づかされました。車や単車の運転は、便利だからと気軽に乗っていますが、人の人生を壊すこともある機械であることをあらためて気付きました。2019/09/26
やつき
1
内容は重たいけど、平易に書かれた本なので、とにかく多くの人に読んでもらいたいな、と思った。2012/07/11
sonsan
0
当事者が書いていないからやや遠慮がちかな。5点2014/04/09
えび
0
★★★☆☆交通事故で、ロックトイン症候群になった、妻を介護する夫。殺して、あなたの負担になりたくないという妻の訴え。切ない2014/02/16
きむちゃむ
0
いるだけで私たちは幸せかぁ…本人は辛そうだけどなぁ。命、家族について考えさせられた。2010/09/09