講談社文庫<br> 自分を好きになる方法

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講談社文庫
自分を好きになる方法

  • 本谷 有希子【著】
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  • サイズ 文庫判/ページ数 208p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062934206
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

いつのまにこんなに遠くに来てたんだろう。ささやかな孤独を抱いて生きる女性の一生を6日間で描く。今年度芥川賞作家による意欲作。16歳のランチ、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝タイム、63歳の何もない一日。リンデは「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求め続ける。密やかな孤独と後悔、それでも残るほのかな期待を丁寧に描いて、女性たちの圧倒的な共感を呼んだ第27回三島由紀夫賞受賞作。『異類婚姻譚』で2016年度芥川賞を受賞した人気作家による長編。

16歳のリンデとスコアボード
28歳のリンデとワンピース
34歳のリンデと結婚記念日
47歳のリンデと百年の感覚
3歳のリンデとシューベルト
63歳のリンデとドレッシング


本谷 有希子[モトヤ ユキコ]
著・文・その他

内容説明

16歳のランチ、28歳のプロポーズ前夜、34歳の結婚記念日、47歳のクリスマス、3歳のお昼寝タイム、63歳の何もない一日。リンデは「お互い心から一緒にいたいと思える相手」を求め続ける。密やかな孤独と後悔、それでも残るほのかな期待を丁寧に描いて、女性たちの圧倒的な共感を呼んだ第27回三島由紀夫賞受賞作。

著者等紹介

本谷有希子[モトヤユキコ]
1979年生まれ。2000年「劇団、本谷有希子」を旗揚げし、主宰として作・演出を手がける。’06年上演の戯曲『遭難、』(講談社)で第10回鶴屋南北戯曲賞を史上最年少受賞。’08年上演の戯曲『幸せ最高ありがとうマジで!』(講談社)で第53回岸田國士戯曲賞受賞。小説では’11年に『ぬるい毒』(新潮社)で第33回野間文芸新人賞、’13年に『嵐のピクニック』で第7回大江健三郎賞、’14年に『自分を好きになる方法』(講談社)で第27回三島由紀夫賞、’16年に『異類婚姻譚』(講談社)で第154回芥川龍之介賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ソルティ

207
何が言いたいのかわからず、主人公リンデが嫌な人で共感持てず。もしかしたら自分に似てるのかも、と思ったら解説にもそのような感想を持つ人が多かったとの事。リンデの各年代のエピソードだがどの年代のリンデも不快で嫌な人。タイトルに惹かれて読んだが自分に似てるのなら余計、これは人から好かれないし自分も好きになれず、参考にならない。もっと気分のいい話が読みたい。「「優しくした相手に、なんでもっと親切にしないんだって怒鳴られてるようにしか聞こえない」」「誰かに今度こそと余計な期待を抱くのはもううんざりだと思いながら。」2019/03/16

115
不思議な小説。リンデという女性の子供時代から63歳までをあっという間に進むのに、それまでにどんな人生を送ってきたかがよくわかります。最初から最後までリンデの性格が嫌で、こんな女性とは友達にはなれないなと感じました。しかし自分にもこんな部分があるなとも感じました。2018/12/25

hit4papa

105
16歳から63歳まで、一人の女性のひと時を切り取った連作短編集(途中、3歳に戻る)。友人や恋人など、他人に合わせる生き方から決別する瞬間が描かれています。タイトルは、同調しないことで自分らしさを発見する、という意味でしょうか。どこにでもあるシーンで、多くは同調に自分を押し殺してしまいますが、後悔を伴いながらも殻を破ることで、違う世界が拓けるという視点に共感します。なかでも28歳の旅先でのプロポーズ前夜、カレシとの間に発生した軋轢は、男性読書からすると耳が痛いですね。自分探しの女性一代記とも言えます。2023/03/30

ゴンゾウ@新潮部

104
本谷さんの作品は6作品目だが既読の作品と異なる印象だ。エネルギッシュなこれまでの作品とは異なり全編通して静謐感に包まれている。リンデという女性の生涯の節目となった1日の出来事を描いている。友人、パートナー等の大切な人とどのように接するか。リンデの心の中がピュアに語られている。歳を重ねごとに相手に求めるものが変化していく。最後は自分ひとりなのが妙にリアルで生々しい。2018/05/14

抹茶モナカ

97
16歳、28歳、34歳、3歳、63歳のリンデという女性主人公の1日をそれぞれ切り取って描かれる長編小説。心から一緒にいたい相手を探す姿が、切なくて、孤独について考えさせられた。男性の42歳独身の僕は、読んでいて、身につまされて、年老いるのが怖くなった。アマゾンのへヴィーユーザーの僕の家にも宅急便が来て、ヤマト運輸の運転手の笑顔に癒される日があるのだ。2016/08/10

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