講談社文庫 ＹＯＵ〈上〉

ケプネス，キャロライン【著】〈Ｋｅｐｎｅｓ，Ｃａｒｏｌｉｎｅ〉/白石 朗【訳】

講談社（2016/01発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 386p／高さ 15cm
• 商品コード 9784062932738
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

書店員ジョーは、彼女のクレジットカードから名前を知り、住所を割り出す。そして──。初めて書かれた書店員ストーカーサスペンス！NYの書店員ジョーは、店頭で見初めた女子学生・ベックのクレジットカードから、フルネームを知る。ツイッターやブログを閲覧して、出自や関心事を掴む。自宅を割り出し、尾行も始める。ついには外出先で危機に瀕した彼女を、寸前で助け出した。何も知らないベックはジョーに運命的な出会いを感じ始めるのだった。

キャロライン・ケプネス［キャロライン ケプネス］
著・文・その他

白石 朗［シライシ ロウ］
翻訳

内容説明

ＮＹの書店員ジョーは、店頭で見初めた女子学生・ベックのクレジットカードから、フルネームを知る。ツイッターやブログを閲覧して、出自や関心事を掴む。自宅を割り出し、尾行も始める。ついには外出先で危機に瀕した彼女を、寸前で助け出した。何も知らないベックは、ジョーに運命的な出会いを感じ始めるのだった。

著者等紹介

ケプネス，キャロライン［ケプネス，キャロライン］ ［Ｋｅｐｎｅｓ，Ｃａｒｏｌｉｎｅ］
マサチューセッツ州ケープコッド生まれ。ロサンゼルス在住。ブラウン大学卒業後、作家として短編小説を数多く発表する。また、雑誌やＷＥＢでポップカルチャーの記事を執筆するほか、放送作家、映画監督としても活躍。自身初の長編小説となる『ＹＯＵ』は、ＣＷＡ新人賞の最終候補作となる

白石朗［シライシロウ］
１９５９年東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[MATHILDA&LEON]

愛する女性の全てを知りたいが故のストーキング。ツイッターやフェイスブックなどのチェックだけでなく、携帯を盗み、家に侵入し、監視する主人公はまさに狂人ではあるものの、現代に生きている人にとって誰にでも起こりうる事態だとこの作品は警告しているように感じる。SNSというのは“表現の場”であると同時にプライバシーを垂れ流している状況でもあるのだという事を、この作品を通して強く認識させられたし、逆に言えば、主人公のような行動もどこまでが“普通”でどこからが“狂ってる”のかが微妙に見えてくる。さて、下巻へ急がねば。

2016/05/30

[星落秋風五丈原]

いやぁ、好きな人のことを隅から隅まで知りたいと言う気持ちはわかりますよ。わかりますけど…ストーカーじゃん！うわーん、キモイよう」「観客芝居のひとり芝居にぼくを登場させなかったのは、ぼくをひとり占めしたいからだ。もしかしたらきみは、ぼくが察している以上に強くぼくを求めているのかも。」ってどうしてそんなに自分に都合よく考えられるんだよう。ネットってこわい。こんなに丸裸にされちゃうのか。

2016/03/11

[ぎん]

書店員であるストーカーが主人公。キングの「ドクター・スリープ」の発売当日におけるニューヨークの本屋がどんな様子なのか描かれていて、興味深く読んだ。下巻はどんな展開になるかわからないが、この手の話は後半の展開が重要だよな。

2016/02/05

[よもぎ]

『アメリカン・サイコ』みたいだったら嫌だなあ…と戦々恐々しながら読み進めたところ、ストーカーくんをやばいくらいに軽蔑できない。やってることは酷いのに、メールやSNSなどのツールをかませるとこんなにライトになるの？ それにしても、ようやくいまの時代に合ったミステリーが登場した感じ。文字はいっぱいだけど、テンポ良くさくさく読める。下巻はどうなっちゃうの〜。

2016/03/23

[まぶりな]

NYの書店で働くジョー(ストーカー)の物語。もうね、主人公がストーカーだから、感情移入していいものやら。そして、全編、ジョーによる全ての人や物に対する悪態で進行していくというひねくれた内容。今のところ、ジョー最低！といった想像どおりの感想なので、下巻でどう展開するのかが気になる。

2016/03/08