出版社内容情報
松岡 圭祐[マツオカ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
完全警護の東京拘置所で殺傷事件被告人の連続死亡事件が勃発。監視カメラが捉えた人物は、紗崎玲奈にとって唯一無二の存在だった。真実はどこで決着をみるのか。死神への復讐は果たしたものの、琴葉に裏切られ虚ろな日々を送っていた玲奈が覚醒する。「探偵の探偵」四部作、壮絶なフィナーレ。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーになる。『万能鑑定士Q』シリーズはブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソルティ
314
拘置所で連続殺人などというぶっ飛んだ設定に驚き&興味。トリックが分からず、容疑者も琴葉なのか姥妙なのかというミステリー。窪塚ほどじゃないが逢坂という情のある存在が現れて、さらに琴葉との関係も修復できたようだし良かった。精神病はこじつけ、異常犯罪の心理なんて究明できない、というのはとても納得。人が人の気持ちなんて完全に分かるわけない。ただ犯罪の動機を理解できるものにして安心したいだけ。「「ちがう。親や兄弟姉妹との絆こそ、のちに他人と結びつくための事前演習なんだ」」「「勝手な決めつけは占い師と変わらない」」2020/09/05
takaC
258
四部作の壮絶なフィナーレというのを鵜呑みにして読んでみたら、なんとこれでおしまいってわけではないのですね。新章はもうすでに始まっているのだろうか?2017/05/10
Yunemo
249
「よかった、よくなかった」なんだかどちらとも言えないままに読了。3巻までの読了感が、気持ちにザワッとした感覚を残していたのに。痛々しさを超えた安心感を最後に残して。荒んだ心持が氷解していく展開へとした著者の思惑?本シリーズって当初からこの結末にしたかったの、なんとなくどこからか変化した気がして。恩義は世の正常な仕組み、悪であれ善であれ。これって信頼感、絆の意なんでしょう。心の変化、いわゆるまっとうな人間性への表立った表現。多分にこの表現が、自身の気持ちをホッとさせ、ザワつきが宥められたんだ。と納得させて。2015/07/19
ナイスネイチャ
194
図書館本。ドラマで三巻までだったので、今回は北川景子さん、川口春奈さんを頭に入れながら読んでました。ドラマ2時間スペシャル用な作品でしたね。一応シリーズ完結とあったが、巻末には続くニュアンスが!?続編希望致します<(_ _)>。2015/12/27
bookkeeper
167
★★★★★ 再読。"死神"達の師、姥妙との対決。留置中の凶悪犯の連続致死という、不可能犯罪とも思える事案が発生。琴葉が関係しているらしい状況が。互いを姉・妹とみなしていた玲奈、琴葉は新たな絆を持つことが出来るのか。玲奈の孤独な魂が癒される時が訪れるのか。 玲奈に安心してもらおうと、激しい暴行に会っても敵に立ち向かおうとする琴葉の姿が胸を衝く。4巻できっちり決着を着けてくれて、読後感もすっきり。ただ、玲奈ってスマリサーチには戻ったの? 「正しく通いあう心を知ればこそ、本当に求めあえる他人を見つけだせる」2018/11/11