出版社内容情報
たった5日で参勤交代しろって? お金がない! 人手がない! 時間がない! 東北の弱小藩は意地悪なお上の無理難題にどう挑むのかたった5日で参勤交代しろって? お金がない! 人手がない! 時間がない! 東北の弱小藩は意地悪なお上の無理難題にどう挑むのか
序章
一日目
二日目
三日目
四日目
五日目
六日目
終章
土橋 章宏[ドバシ アキヒロ]
著・文・その他
内容説明
東北の湯長谷藩は、ある日お上から謂われのない難癖をつけられ、急遽5日以内に江戸へ参勤せよと命じられる。叛けばお取り潰し必定。―時間がない。財政難の小藩には費用も、行列を組む人手もない。心優しき藩主内藤政醇は知恵者の家老と共に策をこらす。妙案と頓智で難所を切り抜けていく殿と家臣の爽快劇!
著者等紹介
土橋章宏[ドバシアキヒロ]
1969年、大阪府生まれ。関西大学工学部卒業。2009年「スマイリング」で函館港イルミナシオン映画祭第13回シナリオ大賞グランプリ、「海煙」で第13回伊豆文学賞優秀作品賞、2011年「緋色のアーティクル」で第3回TBS連ドラ・シナリオ大賞入選、「超高速!参勤交代」で第37回城戸賞受賞。同名映画で第38回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、作品も第57回ブルーリボン賞に輝く。小説デビュー作である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
494
ただ単純に面白い!痛快でテンポもいいし、引きこまれました(^o^)映画化されたので見たかったなf^_^;時代小説は色あせないから、また再読したいね!再読するときのBGMは…GACKTかなあ(笑) (^^;)2015/10/22
ウッディ
395
お上からの言いがかりで、5日以内に江戸へ参勤せよと命じられた湯長谷藩。「金なし、人なし、時間なし」の三重苦の中で、知恵と勇気で難題を解決する殿と家臣達を描く痛快時代劇。タイトルから予想した通りのコミカルな物語だったが、人情溢れる政醇と家臣の信頼関係、東国一の忍びと言われた雲隠段蔵の心の動き、お咲との恋物語など、エンタメ要素たっぷりなだけでなく、下々の苦しみがお上の人災によってもたらされたという、今回のコロナ禍にも通じる社会派のメッセージも含んだ内容でした。なんだかんだ言っても、勧善懲悪小説は痛快です。 2020/05/09
た〜
300
期待に違わぬ面白さ。疾風怒濤爽快無比。弱小の藩主ながら庶民と寄り添う名君とその家臣たちの奮闘記。「情けは人の為ならず」ということが見事に実践されている。大名行列に関するちょっとした薀蓄も面白い。しかし「雲隠」はちょっとひどいかも(笑2016/09/14
またおやぢ
269
磐城から江戸までを5日で参勤交代するって...この無理難題設定を思いつく著者の柔軟さが興味深い。老中の陰謀に対し、お金も時間も無ければ、体力と知力を使って乗り切るしかない訳だが、登場人物がそれぞれの強みを最大限に活用し、この困難を乗り切っていく様が読み所。スピード感も臨場感もあり、笑いも涙もお色気も、それこそテンコ盛りに盛り込んだ時代小説風エンターテイメント小説。映画にもなっているとのことであるが、さもありなんな一冊。
takaC
261
先日リターンズの映画を見てて初めて内藤政醇は実在の大名だったと知った次第。で、図書館で文庫本を見つけたので張り切って読了。映画が先の小説だから小説としては不満は無きにしも非ずだが楽しめたのでヨシとしよう。リターンズは機会があればまたいずれ。2017/09/30