出版社内容情報
献体第一号、同性愛・高利の擁護、冷蔵庫開発……。パノプチコンを創案した功利主義者というイメージをを超えて、奇人の全体像に迫る
献体第一号、同性愛・高利の擁護、冷蔵庫開発……。パノプチコンを創案した功利主義者というイメージをを超えて、奇人の全体像に迫る
内容説明
功利主義者、パノプチコン創案者。近代批判の中で忘却されたベンサム。しかし、この怪物の構想は現代にも生きている。死刑廃止、動物愛護、都市衛生、同性愛擁護、さらにはチューブによる社会通話システム、冷蔵庫…。人間を快感と欲望の中に配置し、自我の解体をも試みた男。一九世紀最大の奇人啓蒙思想家の社会設計図を解読し、その背景を解明する。
目次
第1部 愛と欲望の監視建築(パノプチコン・ハーレム;暴露する「父」)
第2部 不条理な世界に抗する(迷子のように;建築についての余録;ゴシックの城;キューバのパノプチコン)
第3部 「改革」の世紀=一八世紀(貴族の館;様々な分身;一七八一年・夏の終わり;功利主義者の社会イメージ;英語による最初の同性愛擁護論)
第4部 ロシアという経験(ロシアン・コネクション;ミタウのアダージョ;ロシア到着;シベリアからの手紙;宮廷恋愛;クリチェフの連続体;経済学と性の言説)
第5部 社会工学技師(イギリスに帰りて;田園生活者のフランス革命;いいだしかねて;法建築学)
著者等紹介
土屋恵一郎[ツチヤケイイチロウ]
1946年生まれ。明治大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学法学部教授。専門は法哲学。法学者、演劇評論家。北京大学日本文化研究所顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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壱萬弐仟縁
misui
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鬼束
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