講談社学術文庫<br> 楽しき熱帯

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講談社学術文庫
楽しき熱帯

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062920414
  • NDC分類 296.2
  • Cコード C0126

出版社内容情報

緑の魔境で、見た、採った、釣った、飲んだ、考えた。アマゾンの美しくも凶暴な自然を満喫する名紀行!ギリシア神話の神々の名を冠した蝶が飛び交い、獰猛な肉食魚ピラーニャが蠢くアマゾン。少年時の夢叶い、いざ緑の魔境へ! トラップで虫採り、釣りに感激、蝶の標本を買い込む楽しい旅は、インディオ虐殺、金採掘人(ガリンペイロ)・ゴム採集人(セリンゲイロ)の過酷な生、自然破壊との出会いでもあった。虫好き仏文学者ならではの、軽妙にして奥深い名紀行。(講談社学術文庫)

第一章 退屈と憧れ
第二章 ダーウィン街
第三章 水の上
第四章 蝶の罠
第五章 森林と欲望


奥本 大三郎[オクモト ダイサブロウ]
著・文・その他

内容説明

ギリシア神話の神々の名を冠した蝶が飛び交い、獰猛な肉食魚ピラーニャが蠢くアマゾン。少年時の夢叶い、いざ緑の魔境へ!トラップで虫採り、釣りに感激、蝶の標本を買い込む楽しい旅は、インディオ虐殺、金採掘人・ゴム採集人の過酷な生、自然破壊との出会いでもあった。虫好き仏文学者ならではの、軽妙にして奥深い名紀行。

目次

第1章 退屈と憧れ(病床の夢;カブトムシの絵 ほか)
第2章 ダーウィン街(ギリシアの英雄と蝶;怒り、死とその描写 ほか)
第3章 水の上(巨大なルアー;ペドロ、水にとび込む ほか)
第4章 蝶の罠(オビドス;森林とハンバーガー ほか)
第5章 森林と欲望(武士の魂約百ドル;板根と支柱根 ほか)

著者等紹介

奥本大三郎[オクモトダイサブロウ]
1944年生まれ。東京大学仏文科卒業、同大学院修了。現在、大阪芸術大学文芸学科教授、埼玉大学名誉教授、ファーブル昆虫館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

378
タイトルはアマゾン流域を踏査し、構造主義を生み出したレヴィ・ストロースの『悲しき熱帯』にちなむ。終章では、奥本大三郎のレヴィ・ストロースへのオマージュが切々と語られている。本書はアマゾン河畔のノーバ・オリンダとオビドスを拠点とした探虫行を語るエッセイである。仮に虫に興味がないとしても、読み物として面白く、また時に思索的である。伊達にレヴィ・ストロースを持ち出しているわけではない。また、虫を軸としてはいるが、それは結局はアマゾンの(あるいは世界の)生態系に思いをいたすことになる。2021/08/28

katsubek

15
本年の読み納め。飄々とした書きぶりが楽しい。そして、そこここに生き物への深い愛情が感ぜられる。永遠の少年、奥本さんはホントにそういう人だ。2015/12/31

塩崎ツトム

11
アマゾニアでする昆虫採集という愉悦。そして過去に自分も読んだベイツやレヴィ=ストロースらの眼差しを、筆者もなぞっていく。アマゾニアの生物的多様性は、それを発見しようと求める人にだけ発見できる!2021/11/24

どらがあんこ

8
どんな素晴らしい幸福も飽きが来るとう言葉が尾を引く。ラスカサスの引用が繋がってくるのもよくわかりますね。2021/02/26

イソテルス

5
夜明け前に部屋へ響いてくる、砂金取りの船のエンジン音。なにげない場面だが、旅の雰囲気がよく伝わってくる。2016/01/11

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