講談社現代新書<br> ゲノム編集とは何か―「DNAのメス」クリスパーの衝撃

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講談社現代新書
ゲノム編集とは何か―「DNAのメス」クリスパーの衝撃

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062883849
  • NDC分類 467.3
  • Cコード C0245

出版社内容情報

「神の技術」とも称される「ゲノム編集」とは何か。ついに神の領域にまで踏み込んだ生命科学の最先端をわかりやすく解説する。いま、グーグルやアマゾンといった世界的なハイテクIT企業が、
その巨大なビジネス・ポテンシャルに魅かれ、
巨額の投資をしている超先端技術をご存じだろうか。

「ゲノム編集」である。

この史上空前の技術、そしてそれが私たちの人生や暮らし、
さらには社会に与えるインパクトなどをわかりやすく解説するとともに、
熾烈な特許争いの舞台裏や
科学者に群がる巨大企業の実態にも迫った、必読書!

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みなさんは、これまでに「自分を変えたい」と思ったことがあるだろうか?

たとえば自分の顔、身長、体型、性格、知能、
運動能力、さらにはアレルギーなどの各種体質……
これらすべてに満足している人など、ほとんどいないのではないだろうか?

にわかには信じられないかもしれないが、
(少なくとも技術的には)それが可能になる時代が迫っている。

なぜなら、先に列挙した特質のすべてに遺伝子が強く関与しており、
これを操作する遺伝子工学や生命科学の分野でいま、過去に例を見ない
驚異的な技術革新が起こっていて、それこそがこの「ゲノム編集」だからだ。

世界中の科学者たちは、この技術によって、
すでに「肉量を大幅に増やした家畜や魚」「腐りづらい野菜」などの
開発に成功している。

今後、この「ゲノム編集」は「iPS細胞」などの異なる技術を
組み合わせることで、がんや糖尿病、あるいはアルツハイマー病など、
現代社会に多く見られる病気の治療にも応用されると見られている。

グーグルやアマゾンなどはすでに
「生命科学とITの融合」に取り組み始めている。
さまざまな病院や研究機関などと連携して、ゲノム(DNA)データを
クラウド上に集積、AI(人工知能)でパターン解析することにより、
やがて複雑な病気の原因遺伝子や発症メカニズムを解明していくというのだ。

高い知力と強靭な肉体、そして端麗な容姿を兼ね備えた
「デザイナー・ベビー」の誕生を可能とする「ゲノム編集」について、
倫理的な問題をもまじえながら、わかりやすく説いた入門書。

はじめに
第一章 「人間の寿命は500歳まで延びる」は本当か ──ゲノム編集「クリスパー」の衝撃
第二章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」 ──パーソナル・ゲノムの時代
第三章 ゲノム編集の歴史と熾烈な特許争いの舞台裏 ──誰が「世紀の発明」を成し遂げたのか
第四章 私たち人類は神になる準備ができているか ──グーグルとアマゾンの戦略
おわりに


小林 雅一[コバヤシ マサカズ]
著・文・その他

内容説明

人工知能と「神の技術」を融合すれば、人間の寿命は500歳まで延びる!?遺伝子の改変によって、私たちの顔、身長、体型、性格、知能、運動能力は、望み通りに変えられる!?不老長寿を目指すグーグルやアマゾンが本気で取り組む「生命科学×IT」の可能性。

目次

第1章 「人間の寿命は500歳まで延びる」は本当か―ゲノム編集「クリスパー」の衝撃(DNAのメス;「遺伝子組み換え」の限界 ほか)
第2章 解明されてきた人間の「病気」「能力」「特徴」―パーソナル・ゲノムの時代(注目を集めた遺伝子検査サービス;科学的な信頼性に欠ける? ほか)
第3章 ゲノム編集の歴史と熾烈な特許争いの舞台裏―誰が「世紀の発明」を成し遂げたのか(クリスパーとの出会い;クリスパーとは何か? ほか)
第4章 私たち人類は神になる準備ができているか―グーグルとアマゾンの戦略(豚の臓器をヒトに移植;遺伝子治療とゲノム編集の融合 ほか)

著者等紹介

小林雅一[コバヤシマサカズ]
1963年、群馬県生まれ。KDDI総研リサーチフェロー、情報セキュリティ大学院大学客員准教授。専門はITやライフ・サイエンスなど先端技術の動向調査。東京大学理学部物理学科卒業。同大学院理学系研究科を修了後、雑誌記者などを経てボストン大学に留学、マスコミ論を専攻。ニューヨークで新聞社勤務、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所などで教鞭をとった後、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cambel

36
クリスパーやCAR-Tといった技術についてよくわからなかったので、本書で勉強。技術そのものの仕組みや理論は大体理解した(かも)。学生時代にヒトゲノム計画について習って、制限酵素でプラスミドを切って遺伝子組換えに勤しんだりしたのが、懐かしい風景になったのだと感慨深い。クリスパーがもたらした世界の変化については、米国の法制度や産業界を中心に述べられている。結びに「日本は遅れている」と書かれていて、遅れは事実かもしれないが、もっと日本、米国、EUの規制の違いの視点も欲しかった。→2019/02/25

funuu

35
DNAの塩基を比較的容易に操作する技術が確立された。これを使えば癌の治療が容易にできる。受精卵を操作して頭の良い体力もある子供もデザインできる。昔「試験官ベビー」と偏見を持たれた「試験官ベビー」も今や普通。デザイナーベビーも普通の時代がくるのだろうか?人間は神の領域に踏み込みつつある。この分野では日本は遅れている。また、アマゾン、グーグルが事業化を進めている。人間はいつから500歳まで生きれるか?がググールの売り文句だ。たぶん本気だろう。2017/10/26

inami

29
◉読書 ★4 2020年のノーベル化学賞は、「CRISPR-Cas9」(クリスパー・キャスナイン)と呼ばれる「ゲノム編集」の画期的な手法を開発した2名の科学者が受賞しました。本書の出版は2016年なので、2023年の現在ではゲノム編集の研究や技術開発は凄まじいことになっていると思うのですが、そもそも「ゲノム編集」って何?ということで本書を読んでみました。知りたいと思っていた遺伝子の構造や遺伝情報の複写のプロセスなどなど、内容は自分が理解できるぎりぎりでちょうど良い感じでした(笑)。⇒2023/03/04

tetsu

27
★5 遺伝子操作について知りたいことがまるっと分かる優れた本。 2016年の本だから現時点(2021年8月)では、技術的にさらに進んでいると思うが、基本となる遺伝子操作の概要は十分理解できた。この本で述べられている技術は、新型コロナのmRNAワクチン開発の短期間化にきっと貢献したのでしょう。 今後気になる点は、AIとビックデータを駆使したDNA解析に、日本がアメリカや中国についていけるのかという点と 優生学的観点からの人の遺伝子操作について、倫理的コンセンサスを作れるのかという点です。2021/08/27

kaizen@名古屋de朝活読書会

25
#説明歌 歴史原理特許論文法律と遺伝子病気治療応用2017/08/06

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