講談社現代新書<br> 昭和陸軍全史〈2〉日中戦争

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講談社現代新書
昭和陸軍全史〈2〉日中戦争

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  • サイズ 新書判/ページ数 352p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062882897
  • NDC分類 396.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

昭和陸軍という特異な組織の実像を徹底的に描く3部作第2弾。皇道派との抗争に勝利した統制派指導の下、泥沼の日中戦争へ突入する。日本を破滅へと導くことになった陸軍の独断専行という事態はなぜおこったのか?彼らはいかなる思想の元に行動していたのか?日本陸軍という日本の歴史上、特異な性質を持った組織がいかに形成され、そしてついには日本を敗戦という破滅に引きずり込みながら自らも崩壊に至ったかのプロセスを描く3部作の第2巻。統制派と皇道派の抗争と統制派の勝利、勝利を得た統制派の指導の下、日本が泥沼の日中戦争へと突入する過程を描く。

 プロローグ───満州事変から日中戦争へ──永田鉄山・石原莞爾・武藤章
第一章 陸軍中央における派閥対立とその政策
 1 陸軍省・参謀本部合同首脳会議と永田・小畑の対立
 2 対中国戦略をめぐる対抗
 3 日ソ不可侵条約と北満鉄道買収問題
第二章 派閥抗争の激化と永田軍務局長の暗殺
 1 隊付青年将校の国家改造運動と陸軍中央
 2 陸軍パンフレット『国防の本義と其強化の提唱』の発行
 3 真崎教育総監の罷免と永田の遭難
第三章 二・二六事件と大陸政策の旋回(1)──永田の対中国戦略
 1 華北分離工作
 2 二・二六事件と皇道派・宇垣派の追放
第四章 二・二六事件と大陸政策の旋回(2)──石原の対中国戦略
 1 参謀本部戦争指導課の新設と極東ソ連軍の増強
 2 対ソ問題と石原戦争指導課長の国防戦略
 3 華北分離工作の中止と対中国政策の転換
第五章 蘆溝橋事件と日中戦争の開始
 1 蘆溝橋事件と拡大・不拡大の対立
 2 華北総攻撃と戦線の拡大
 3 華北から上海へ
第六章 日中戦争の展開
 1 戦争の全面化と石原作戦部長の失脚
 2 日中戦争をめぐる石原と武藤
 3 上海から南京へ
第七章 日中戦争の行き詰まりと東亜新秩序
 1 トラウトマン和平工作の失敗と戦線の膠着
 2 東亜新秩序声明とその国際的反響
 3 第二次世界大戦の開始と武藤章軍務局長の就任
エピローグ───武藤章と「大東亜生存圏」構想──太平洋戦争への道
参考文献
あとがき


川田 稔[カワダ ミノル]
著・文・その他

内容説明

すべては総力戦体制構築のために始まった!なぜ泥沼の戦いへ突入したのか?昭和陸軍の誕生と変遷を戦略構想面から描く、全く新しい昭和陸軍史決定版、第2巻!!

目次

陸軍中央における派閥対立とその政策
派閥抗争の激化と永田軍務局長の暗殺
二・二六事件と大陸政策の旋回(永田の対中国戦略;石原の対中国戦略)
蘆溝橋事件と日中戦争の開始
日中戦争の展開
日中戦争の行き詰まりと東亜新秩序

著者等紹介

川田稔[カワダミノル]
1947年高知県生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程修了。現在、名古屋大学名誉教授、日本福祉大学子ども発達学部教授。専攻は政治外交史、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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本木英朗

19
満州事変後、陸軍を主導した一夕会に生じた内部対立、永田暗殺や二・二六事件を経て泥沼の日中戦争への突入、アメリカによる日米通商航海条約の破棄通告までを詳述。もはや引き返せない道を歩んでいるのだなと、つくづく感じる。自分たちに有利な構想が実現することを前提に、困難な現実を否定しようとする愚かさ。それは陸軍に限らず、海軍や内閣ですらそうだった。それが日本社会の構造に由来するのか、日本人の国民性に由来するのか。せめてここから何かの教訓を得なければ救われないと、日本人として思う。暗澹たる気分で下巻へ。2016/08/21

無重力蜜柑

18
満州事変から日中戦争、太平洋戦争開始直前までの陸軍の内ゲバと戦略思想の話。よく言われる統制派と皇道派の対立が思想というよりは派閥人事的なもので、両者のビジョンに決定的な対立がなかった(あるとしても対中政策くらい)というのは面白い。そもそも決起した青年将校層は真崎ら皇道派とは別勢力と捉えた方がいい。統制派のヘゲモニー確立後は「次期大戦に備えて総力戦体制を構築すべし、満州と中国の資源を確保すべし」という永田鉄山の構想が「次期大戦への日本参戦は不可避」という認識上の前提となり、日中戦争の中で呪縛なっていく。2022/11/21

榊原 香織

16
満州事変ー5.15-2.26-日中戦争と重いのが続々。 永田鉄山、石原莞爾、武藤章、濃い人が続々。シリーズ本の2(全部で3巻) 2020/09/17

kokada_jnet

10
永田鉄山、石原莞爾、武藤章、それぞれの細かな、国家戦略の違いは、明確によくわかった。最終的に武藤章の路線が選ばれたのだが、どの路線にしても、破滅への道だったんでしょうと思うと、読んでいて虚しくなる。ところで、統制派と皇道派がなぜ対立していたのか、どの歴史書を読んでも、よくわからなかったのだが。この本には、解りやすく書いてある。2015/06/10

BLACK無糖好き

9
二巻は満州事変後日中戦争へ入り込む中での陸軍の動向が書かれている。派閥抗争で永田鉄山が斬殺される。二・二六事件後陸軍の政治的発言力が急速に増大して軍部大臣現役武官制も復活。永田直系の武藤章と石原莞爾との間で日中戦争拡大・不拡大の路線対立が起き石原が失脚となる。武藤も日中戦争を「大和民族と支那民族との民族的抗争」とみていた。東亜新秩序も五族協和の精神や共存共栄の道義的理念にもかかわらず本質において「大和民族による支配」と陸軍内部でも認識していた。高邁なる理想の裏の現実が見えてきます。2015/09/28

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