講談社現代新書<br> おどろきの中国

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講談社現代新書
おどろきの中国

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062881821
  • NDC分類 222
  • Cコード C0222

出版社内容情報

あの国を動かす原理は何か? どう付き合っていけばよいのか? 一気読み必至の大鼎談! 巨大な文明の謎とこれからを考える。中国はそもそも「国家」なのか? 2000年以上前に統一できたのはなぜか? 毛沢東の権力とはいかなるものだったか? 冷戦が終わっても共産党支配が崩れなかった理由とは? 中国は21世紀の覇権国になるのか? 対症療法ではない視座を求めて、日本を代表する知性が徹底討論。真に中国を理解するための必読書! (講談社現代新書)

第1部 中国とはそもそも何か
第2部 近代中国と毛沢東の謎
第3部 日中の歴史問題をどう考えるか
第4部 中国のいま・日本のこれから


橋爪 大三郎[ハシヅメ ダイサブロウ]
著・文・その他

大澤 真幸[オオサワ マサチ]
著・文・その他

宮台 真司[ミヤダイ シンジ]
著・文・その他

内容説明

そもそも「国家」なのか?なぜ日本人の「常識」は彼らに通じないのか?日本を代表する三人の社会学者が対症療法ではない視座を求めて白熱の大討論。

目次

第1部 中国とはそもそも何か(中国は「国家」なのか?;二千年以上前に統一できたのはなぜか ほか)
第2部 近代中国と毛沢東の謎(なぜ近代化が遅れたのか;明治維新とどこがちがったか ほか)
第3部 日中の歴史問題をどう考えるか(伝統中国は日本をどう見ていたか;中国人の認知地図 ほか)
第4部 中国のいま・日本のこれから(「社会主義市場経済」の衝撃;〓(とう)小平のプラグマティズム ほか)

著者等紹介

橋爪大三郎[ハシズメダイサブロウ]
1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京工業大学教授。大澤真幸との共著『ふしぎなキリスト教』(講談社現代新書)で新書大賞2012を受賞

大澤真幸[オオサワマサチ]
1958年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。千葉大学助教授、京都大学教授を歴任。『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎との共著、講談社現代新書、新書大賞2012)など

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。社会学博士。現在、首都大学東京教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

120
結局本書を読んで中国のこともよくわかっていないし日本のこともよくわかっていないなぁと思った。2013/04/01

かみぶくろ

93
近くて遠い国である中国を社会学者3人が議論しながら掘っていく本。数千年の歴史を持つ中国という存在を、主権や国民や国家などの西洋発祥の概念や理論で読み解けないのは確かに納得。社会主義市場経済下で経済成長まっしぐらの現在でも、天や皇帝や儒教など、中国的な社会システムやエートスが背景に依然としてある。そういう古来から抜き難くある特性は、どこの国や地域にもあるのだろう。一筋縄ではいかない日中関係についても、感情やポピュリズムに惑わされることなく、ここにあるような明晰な議論や認識をもとに進んでほしいものだ。2019/08/11

ころこ

39
何がおどろきかというと、大澤と宮台が終始、橋爪に質問しているというのがおどろきです。結果的に、中国を通じてヨーロッパとの三項から日本を思考する内容になっています。抽象的な思考が苦手の読者には向きません。現在に目を向けると、険悪な日中政府間と侮蔑気味な日本国民と反日教育の中国国民の対立に関心が注がれます。他方、過去に目を向けると、我々は漢字文化や儒教文化の共通点があることに今更ながら気付きます。蓮実重彦夫人(ベルギー)のエピソードで、日本人は小さな声で発音しながら空でそのスペルを書いているというのがありまし2019/05/06

どんぐり

34
「中国とは国家なのか?」の問いに始まり、中国の近代化、日中関係、現代と未来の中国、の4部構成で、社会学者3人が意外と知られていない「おどろきの中国」を語る鼎談。1948年生まれの橋爪大三郎氏に、十歳若い大澤真幸と宮台真司が、中国の歴史や政治、文化に切り込んでいく。中国を知ることは、日本のいまを考えることでもある。日中関係の問題に、ヴァイツゼッカーの「罪は『過去についての構え』で、責任は『未来についての構え』」の言葉を噛みしめて読んだ。2014/04/10

佐島楓

33
ハイレベルな議論のため、私が一番疑問に思っていた「毛沢東の評価がなぜ解放後もプラスイメージなのか」についてはよくわからずじまいだった。歴史観については、無知で無責任なことを中国に対してしていたという思いを強くした。世界中のどの国にも当てはまらない国だけに、どう付き合っていけばよいかという今後を考えるためには有用な一冊だった。2013/03/18

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