出版社内容情報
「絶望の国の幸福な若者たち」が持つリアリティとは何か。宮台ゼミ出身の俊英が、社会の変動と若者のリアルの変化を繋げた意欲作!
年長者が最近の若者に感じる感覚のズレの正体とは何か? 「自分たちの側に彼らが成長してこない」という感覚の正体とは何か? なぜ若者が、「いま」だけを重視しているように見えるのか。宮台真司門下の俊英が、若者の感じているリアル、彼らのコミュニケーション作法から、1970年代後半以降の日本社会の変動とその問題点を鮮やかに描き、「不確実で残酷な世界」を生きるための処方箋を示す。
序 章 社会学と教育現場の往復から考える
第1章 「虚構」の時代としての現代 1970年代後半を「始まり」とみる
第2章 「いまの愛情」の時代としての現代 1980年代後半を「始まり」とみる
第3章 「塾講師の体験」からみた現代 〈魔のない世界〉からの追放/解放
終 章 「不確実な未来、残酷な世界」を生きるために
【著者紹介】
1970年神奈川県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。都留文科大学・首都大学東京非常勤講師。社会学博士。著書に『憲法教育と社会理論 立憲主義は現代教育に通用するか』(勁草書房)、共著に『幸福論 〈共生〉の不可能の不可避について』(NHKブックス)、『ブリッジブック社会学』(信山社)、共編著に『21世紀の現実 社会学の挑戦』(ミネルヴァ書房)などがある。
目次
序章 社会学と教育現場の往復から考える(「若者の○○離れ」をめぐって;若者を論ずる三つの理由 ほか)
第1章 「虚構」の時代としての現代―一九七〇年代後半を「始まり」とみる(「一九七〇年代後半」から始めることの意味;「団塊ジュニア前後の世代」の思春期 ほか)
第2章 「いまの愛情」の時代としての現代―一九八〇年代後半を「始まり」とみる(一九八〇年代後半における「新しい子ども観」;「生きる力」と新自由主義 ほか)
第3章 「塾講師」の体験からみた現代―“魔のない世界”からの追放/解放(塾講師の体験を論述するためのただし書き;「小六中学受験コース」を担当する心境 ほか)
終章 「不確実な未来、残酷な世界」を生きるために(なぜ「若者へのお説教」が必要か?;「バラ色の未来」の危険性 ほか)
著者等紹介
鈴木弘輝[スズキヒロキ]
1970年、横浜市に生まれる。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了、博士(社会学)。大学在学中から現在に至るまで、研究のかたわら私立中学・高校の講師、小学生対象の塾の講師として、教育現場に携わる。現在、都留文科大学非常勤講師、現代位相研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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