内容説明
投句、選句、披講から点盛り、講評まで、人気主宰の実際の句会をつぶさに再現。題材を問わない「持ち寄り」、想像力を働かせる「題詠」、五感を総動員する「吟行」。それぞれの条件で詠まれた句を俎上に載せ、楽しくも真摯なやりとりが繰り広げられる。
目次
第1章 春の句会(題詠―席題=朧、雲雀;吟行―北鎌倉)
第2章 夏の句会(吟行―江ノ島;題詠―席題=風鈴、夕顔)
第3章 秋の句会(持ち寄り―当季雑詠;吟行―鎌倉)
第4章 冬の句会(持ち寄り―当季雑詠;題詠―席題=鷹、神の留守)
第5章 新年の句会(持ち寄り―当季雑詠;吟行―江ノ島)
著者等紹介
長谷川櫂[ハセガワカイ]
1954年、熊本県生まれ。俳人。俳句結社「古志」主宰、朝日俳壇選者、「季語と歳時記の会」代表。東京大学法学部卒業後、読売新聞記者を経て、俳句に専念。『俳句の宇宙』でサントリー学芸賞(1990年)、句集『虚空』で読売文学賞(2003年)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mawaji
3
yom yomで石田衣良の句会の小説を読んだところ、ちょうど図書館の新刊コーナーで目についたので手に取りました。ツイッターで名句botをフォローしているだけで俳句の心得はないのですが、読んでみると実際の句会の様子がよくわかり、講評など思いのほか面白く読めました。「言葉は通じないものだという前提に立てば、どうすれば通じるようにできるかと考えるようになり、自分の言葉の使い方を工夫するようになる」示唆に富んだ言葉だと思いました。2010/11/24
米光一成
1
句会のようすを再現した本。長谷川櫂のズバリ指摘する言葉のおもしろさ。2015/12/02
一刀斎
1
授業で句会をしたい人にはとても参考になる本です。2011/02/15
M66
1
あーすごく面白かった!先生がきちんと辛口なのが面白かった。水中のカニを「ゆらゆらと」って表現した人に、「そのカニは死んでいたんですか」と言い放ったり。そして、先生も込みで、名をふせた上で公平に選句する仕組みにびっくりした。スリリングで楽しそうだなぁ。句会!2011/01/25
よねちゃん
1
俳句が初めての方でも、句会の様子がよくわかります。しかし俳句の先生って厳しいんだなあ。2010/11/23