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講談社現代新書
攘夷の幕末史

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  • サイズ 新書判/ページ数 186p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880695
  • NDC分類 210.58
  • Cコード C0221

出版社内容情報

幕末期の日本人の対外認識の源流を辿り、「尊王攘夷対公武合体」という従来の構図を捉え直す。
坂本龍馬も、勝海舟も、みんな「攘夷派」だった!

ロシアの脅威、そしてペリー来航に直面した当時の日本人の対外認識とは? 

尊王攘夷と公武合体の対立という幕末史の定説をくつがえす一冊。


【目次】
序 章 幕末のイメージと攘夷
第一章 東アジア的視点から見た江戸時代
第二章 幕末外交と大国ロシア
第三章 坂本龍馬の対外認識
第四章 攘夷実行と西国問題
第五章 攘夷の実相・朝陽丸事件
終 章 攘夷の転換と東アジアの侵略

【著者紹介】
町田明広(まちだ あきひろ)
一九六二年長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業、佛教大学文学研究科修士課程・同博士後期課程修了、博士(文学)。日本近現代史(明治維新史・対外認識論)研究者、佛教大学非常勤講師。著書に『島津久光=幕末政治の焦点』(講談社選書メチエ)、『幕末文久期の国家政略と薩摩藩――島津久光の皇政回復』(岩田書院)がある。

序 章 幕末のイメージと攘夷
第一章 東アジア的視点から見た江戸時代
第二章 幕末外交と大国ロシア
第三章 坂本龍馬の対外認識
第四章 攘夷実行と西国問題
第五章 攘夷の実相・朝陽丸事件
終 章 攘夷の転換と東アジアの侵略


町田 明広[マチダ アキヒロ]
著・文・その他

内容説明

坂本龍馬も、勝海舟も、みんな「攘夷派」だった―「尊王攘夷vs.公武合体」の定説を覆す。

目次

序章 幕末のイメージと攘夷
第1章 東アジア的視点から見た江戸時代
第2章 幕末外交と大国ロシア
第3章 坂本龍馬の対外認識
第4章 攘夷実行と西国問題
第5章 攘夷の実相・朝陽丸事件
終章 攘夷の転換と東アジアの侵略

著者等紹介

町田明広[マチダアキヒロ]
1962年長野県生まれ。上智大学文学部・慶應義塾大学文学部卒業、佛教大学文学研究科修士課程・同博士後期課程修了、博士(文学)。日本近現代史(明治維新史・対外認識論)研究者、佛教大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

62
200ページ無い薄い新書だが面白かった。この本を読むと、明治が何故ああだったのか?太平洋戦争が何故ああだったのか?の理由がよくわかる。全ては攘夷の産物であり、幕末の日本人はみんな攘夷だった(開国派と呼ばれる人も全て攘夷思想の人である)。幕末の攘夷は更に遡って海禁(俗に言う鎖国)や寛政時代にルーツがある。『海国兵談』で有名な林子平が朝鮮人蔑視の持ち主であったり、坂本龍馬伝でお馴染み「饅頭屋」近藤長次郎の世界征服計画、幕末の政令二途(朝廷と幕府から別々に命令が下る)で翻弄され命を落とす者達。お薦めする。2018/04/30

skunk_c

58
幕末史をある程度学んだ者なら、「尊皇攘夷」vs「公武合体」が幕末対立を正確に言い表していないこと、また長井雅楽『航海遠略策』にみるように、開国と攘夷(大攘夷)が矛盾せず、むしろ幕末の殆どの武士・知識人が広い意味での攘夷であったという、本書の基本構図は首肯できるだろう。また、朝幕の政令二途による朝陽丸を巡る長州・小倉の争いの詳細を知ることができたのが収穫。ただ、他書でもそうなのだが、この著者の用語の使い方には首をかしげざるを得ないことが多い。「海援隊の目的は『世界征服』」なんて小見出しを見るとぞっとする。2021/04/06

yumiha

18
太平洋戦争を振り返って町田氏のおじいさんが「陛下のために攘夷が叶わなくて残念」と悔いておられた逸話は、戦後民主主義で育った私にとって、え~っ!?だが、そこから当時の庶民感覚を類推すれば、『近代の超克』も小林秀雄も繋がって見えてきた。「朝貢国」を求め宗主国としてアジアに君臨する「東夷の小帝国」思想が綿々と流れていたのだと思う。これまで唐突だなあと思ってきた秀吉の朝鮮出兵も西郷の征韓論も、その一過程だったのだろう。勤王の志士も新撰組も、「攘夷」を言っていた不思議も、けっこう理解できた。2015/03/26

りょう君

16
北九州市のいのちのたび博物館に「幕末維新伝」展を見に行って来た。博物館の売店で買った本で、学者が書いたもの。内容は幕末=攘夷がキーワードとなっている。攘夷が幕末史を貫く対外的思想で、政争や対立も攘夷の解釈をめぐって起こったというもの。それはそうだ、といった感想・・この本は、新撰組について一言も述べていないが、幕末維新について語るなら新撰組は外せない・・と思う。2016/11/01

かんがく

15
尊王攘夷VS公武合体という一般的な幕末像を否定し、条約破棄の小攘夷と条約容認の大攘夷から捉えなおす。幕末関連の本はすでに多数読んでいるため既知の内容が多かったが、坂本龍馬を攘夷主義者、帝国主義者として、竹島侵略について書いた章は面白かった。攘夷を幕末に起きた一時的な現象としてでなく、古くは中華思想から、後には征韓論や大東亜戦争までの長いスパンで捉える必要性がある。2020/04/04

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