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講談社現代新書
岩崎彌太郎―「会社」の創造

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  • サイズ 新書判/ページ数 348p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880510
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

目次

第1章 その人となり
第2章 岩崎彌太郎の修業時代
第3章 修業時代の終わり
第4章 長崎土佐商会
第5章 余人を以て代えがたし
第6章 大坂に拠点を移す
第7章 三菱誕生
第8章 「政商」への道
第9章 岩崎彌太郎の残したもの

著者等紹介

伊井直行[イイナオユキ]
1953年、宮崎県延岡市生まれ。作家、東海大学文学部教授。慶應義塾大学文学部史学科民族学・考古学専攻卒業。出版社勤務を経て、1983年「草のかんむり」で第二十六回群像新人文学賞を受賞。89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞を、94年『進化の時計』で平林たい子文学賞を、2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tadashi_N

27
たまたま坂本龍馬と同じ海運を生業にしただけ。機会を生かして富を増やした人だった。2019/10/02

ジュンジュン

11
岩崎彌太郎の生涯を”ドライブ”しながらも、著者の目(主旨)は「会社とは?」に向いている。独裁者となるべく邪魔者を排除したとするエピソード~三菱旗を掲げて宣言する。諸君、私と共に商業に従うことを好まない者は、遠慮なく去就を決せられたしと~。著者は言う。違う、重要なのは意思を確認したこと。秩序が崩壊した時、彼らが自らの意思で選んだのは、営利以外の存在理由がない「会社」だった。利益追求と自由意志、彌太郎の三菱にはそれがあった。2022/02/21

パトラッシュ

11
体制が崩壊し多くの人が混乱する革命期には、誰より早く未来へ跳躍する機会を得た者だけが権力や富を獲得する。岩崎彌太郎は極貧の最下層に生まれた出世欲と、偶然働くことになった長崎土佐商会での経験が鍛えた先読みの嗅覚が機会を与えた。本書は旧来の商業空間が消滅した維新において営利追求の「会社」の概念を創造して高度の教育を受けた人材を集め、社長独裁を掲げながら発展の機会を逃さず三菱財閥の基礎を築いた彌太郎を描き出す。その方法が強引で乱暴であったとしても、自由にあふれ何でもやれる時代に生きた大商人らしいと言えるだろう。2020/02/17

ceskepivo

9
渋澤栄一と岩崎が会社の運営方法を巡って激しく議論したという。渋澤が近代的な株式会社制度によって会社を運営する有効性を主張したのに対し、岩崎は経営は専制でいかねばならぬとして、けんか別れになったそうだ。また、岩崎が相手が日本人であろうが外国人であろうが、自分から出かけて会いに行っていたというフットワークが軽い人物だったのも興味深い。2015/10/10

はち

7
大河ドラマもおわったので読む。やはり龍馬との関わりは少ないのね。かなり意外な創始者の真実。知れば知るほど分からなくなる人間は多いが、弥太郎はその中でも分からない人。一体何を求めていたのだろう?野心だけがあるのに、理想がない人だったのかも。2011/02/01

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