出版社内容情報
どんなに頑張っても、母親が子どもに絶対的な影響を与えるのは不可能なことなのだ、と考えてみてはどうだろう。いつから「子育て」は母親まかせになったのだろう。
母性の歴史をひもときながら、母親の悩み、子どもの希望など母子関係の真実を探る。どんなに頑張っても、母親が子どもに絶対的な影響を与えるのは不可能なことなのだ、と考えてみてはどうだろう。
(著者からの一言)
私には子育て経験はありませんが、精神科の診察室で多くの母親たちのSOSを聞いてきました。
子育ての忙しさ以上に、母親たちを苦しめているのは「育児は母性あふれる母の手ひとつで」「三歳まではつきっきりで」「脳の開発はゼロ歳から」といった子育てにまつわる数々の教訓やメッセージです。
NHKの「知る楽」という番組をきっかけに私は、母親を生きづらくしているこれらの教訓の根拠を、歴史を振り返りながら確かめることになりました。
子育てって、いったい誰のものなのでしょう。読者のみなさんといっしょに考えることができれば、と願っています。
第一章 江戸時代の子育て事情
第二章 良妻賢母と「母性愛」
第三章 息子たちが求めてやまない母性
第四章 「良妻賢母」の新たなイメージ
第五章 「三歳児神話」の呪縛
第六章 「親子関係」の本質
第七章 母親幻想のゆくえ
第八章 ニッポンの子育て・七つのつぶやき
香山 リカ[カヤマ リカ]
著・文・その他
内容説明
母性の歴史をひもときながら母親の悩み、子どもの希望など母子関係の真実を探る。
目次
第1章 江戸時代の子育て事情
第2章 良妻賢母と「母性愛」
第3章 息子たちが求めてやまない母性
第4章 「良妻賢母」の新たなイメージ
第5章 「三歳児神話」の呪縛
第6章 「親子関係」の本質
第7章 母親幻想のゆくえ
第8章 ニッポンの子育て・七つのつぶやき
著者等紹介
香山リカ[カヤマリカ]
1960年7月1日、北海道札幌市に生まれる。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。臨床経験を生かして、新聞、雑誌などの各メディアで、社会批評、文化批評、書評など幅広く活躍する一方、現代人の「心の病」について洞察を続けている。専門は精神医学だが、テレビゲームなどのサブカルチャーにも関心を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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