講談社現代新書<br> 厚労省と新型インフルエンザ

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講談社現代新書
厚労省と新型インフルエンザ

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  • サイズ 新書判/ページ数 205p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880268
  • NDC分類 498.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

前近代的な「水際作戦」。感染者に対する社会の偏見、科学的に意味不明の学級閉鎖やマスクの着用、新型インフルエンザ騒動から見えてきた日本社会のおかしさ。現役医系技官が、日本の問題点を鋭く指摘!

内容説明

あの騒動は医系技官幹部の暴走から始まった…。現役の厚労省医系技官が、日本中を混乱に巻き込んだ騒動の根本原因と、そこで露呈した本当の「危機」について鋭く指摘。

目次

第1章 新型インフルエンザと厚労省迷走記(それはアマゾンの書き込みから始まった;『厚生労働省崩壊』想定問答集 ほか)
第2章 悪のバイブル「行動計画」(御用学者とのなれあいで作られた;医系技官のコンプレックス ほか)
第3章 公衆衛生学的にみるとどうなのか(初動体制の評価;費用対効果からみた検疫 ほか)
第4章 公衆衛生の要―疫学の基礎知識(疫学とは何か;なぜ疫学調査が必要なのか ほか)
第5章 これからのインフルエンザ流行に備えて(大流行は誰の責任か;学校閉鎖の意味をよく考えよ ほか)

著者等紹介

木村盛世[キムラモリヨ]
医師・厚生労働医系技官。筑波大学医学専門学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンズ大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了(MPH(公衆衛生学修士号))。優れた研究者に贈られる、ジョンズ・ホプキンズ大学デルタオメガスカラーシップを受賞。内科医として勤務後、米国CDC多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て財団法人結核予防会に勤務。その後、厚生労働省大臣官房統計情報部を経て、厚労省検疫官。専門は、感染症疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

215
もう10年前になるがいかに当時新型インフルエンザでバタバタしてたかがよくわかる。なんか学校閉鎖とかしてたなと思い出した。2019/08/22

こも 零細企業営業

17
元の職場への恨み節が凄いけど、それだけの事はあると思う。お前ら真面目に仕事しろよ、、2021/01/11

やす

2
厚労省の中にいたはぐれ者が厚労省や感染症対策の問題点をあげた本。現状を見ると今も変わってないんだろうなと思う。ただ隣の芝は青く見えるのか知らないが、欧米のシステムを礼賛しているところはどうなんだろう。2021/01/27

gussaksh

2
官界を志望する自分としては、筆者の役人批判は詭弁に弄せず、説得力のあるものであり大変参考になった。ただ読んでいて個人的な憎悪が伝わりすぎてきた気がする。新型インフルエンザに対する厚労省の対応の誤りに対する批判に関しては海外との比較ばかりであまり説得力がなく納得は出来なかった。また章を跨いで同じような内容が何遍も記されていてお、まどろっこしく感じられた。2011/02/22

nuna

2
全部読み終わるとなるほどと頷けるところが多いのだけど、前半が厚労省を批判するネタベースで文章が組み立てられているので、話が見えにくかった。厚労省の人間が自分を目の敵にしているという話が繰り返されるのもうんざり。伝聞で裏付けのない話はしないでほしい。例えば、インフル対策として国はこういう行動をしたが、これは検疫学の観点から評価できる/できない、できない場合はこうすべきだったというのを時系列で示してくれると個人的にはよかった。後半は厚労省批判成分が薄めで、落ち着いて興味深く読めた。2010/10/01

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