出版社内容情報
前近代的な「水際作戦」。感染者に対する社会の偏見、科学的に意味不明の学級閉鎖やマスクの着用、新型インフルエンザ騒動から見えてきた日本社会のおかしさ。現役医系技官が、日本の問題点を鋭く指摘!
内容説明
あの騒動は医系技官幹部の暴走から始まった…。現役の厚労省医系技官が、日本中を混乱に巻き込んだ騒動の根本原因と、そこで露呈した本当の「危機」について鋭く指摘。
目次
第1章 新型インフルエンザと厚労省迷走記(それはアマゾンの書き込みから始まった;『厚生労働省崩壊』想定問答集 ほか)
第2章 悪のバイブル「行動計画」(御用学者とのなれあいで作られた;医系技官のコンプレックス ほか)
第3章 公衆衛生学的にみるとどうなのか(初動体制の評価;費用対効果からみた検疫 ほか)
第4章 公衆衛生の要―疫学の基礎知識(疫学とは何か;なぜ疫学調査が必要なのか ほか)
第5章 これからのインフルエンザ流行に備えて(大流行は誰の責任か;学校閉鎖の意味をよく考えよ ほか)
著者等紹介
木村盛世[キムラモリヨ]
医師・厚生労働医系技官。筑波大学医学専門学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンズ大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了(MPH(公衆衛生学修士号))。優れた研究者に贈られる、ジョンズ・ホプキンズ大学デルタオメガスカラーシップを受賞。内科医として勤務後、米国CDC多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て財団法人結核予防会に勤務。その後、厚生労働省大臣官房統計情報部を経て、厚労省検疫官。専門は、感染症疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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