講談社現代新書<br> 関係する女 所有する男

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講談社現代新書
関係する女 所有する男

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  • サイズ 新書判/ページ数 256p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062880084
  • NDC分類 143.1
  • Cコード C0236

出版社内容情報

精神科医が男女論が陥る罠を分析しつつ、男女の違いという難問に「所有」と「関係」というキーワードを使って鮮やかにメスを入れる。男女の違いという大テーマに斎藤環が挑む! 男と女はどう違うのか? 「性差」とは一体なんなのか? 人気の精神科医が、社会にはびこるトンデモ仮説を排し、この大テーマをさまざまな角度から分析する。(講談社現代新書)

はじめに

第一章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
 ジェンダーについて語るということ/「ジェンダー・フリー」をめぐって/バックラッシュのひとつの本質/ジェンダーは人間の本質なのか?/ジェンダー・センシティブ

第二章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか
 倫理観や価値観は脳には還元できない/性差の脳科学のでたらめぶり/差異を再確認したがる欲望/「脳の性差」は証明されていない/ホルモンの力とは?/女性はY染色体が欠けている「足りない性」?/ジェンダーは進化する?

第三章 すべての結婚はなぜ不幸なのか
 非婚化はなぜ進行したか/結婚生活における根源的なすれ違い/ジョークに見るすれ違い

第四章 食べ過ぎる女、ひきこもる男
 ジェンダー・センシティブな医療/“男性脳”で肉体は女性/精神疾患とホルモンの関係/「ひきこもり」の性差/摂食障害/「自傷行為」と「自己嫌悪」/「ヒステリー」は何を問うか

第五章 「おたく」のジェンダー格差
 なぜ「おたく」なのか?/おたくとは誰のことか?/「やおい」文化の特異性/ビジュアル偏重の男性おたく/おたくにおける「立場」とは/「カップリング」の謎

第六章 男と女の「愛のかたち」
 性愛になにを求めるか/ポルノグラフィー/男は顔、女は声/おとこソファー

終 章 「ジェンダー」の精神分析
 はじめに「去勢」ありき/「倒錯」について/「女になる」ということ/女は存在しない?/ファルスの享楽、他者の享楽/女性だけが身体を持っている/母がつくる娘の身体/「女らしさ」の分裂/女性の空虚感/欲望の二大原理/「共感」と「システム化」/空間と時間/ジェンダーと感情/ジェンダーと言語/ヴァイニンガーの間違い/ラカンによるフェミニズム/もう「ジェンダー」はいらない?

おわりに
主要参考文献


斎藤 環[サイトウ タマキ]
著・文・その他

内容説明

男女の違いとは何か?どうして男女論にはトンデモ説が多いのか?難問を精神科医が明快に論じる。

目次

第1章 「ジェンダー・センシティブ」とは何か
第2章 男女格差本はなぜトンデモ化するのか
第3章 すべての結婚はなぜ不幸なのか
第4章 食べ過ぎる女、ひきこもる男
第5章 「おたく」のジェンダー格差
第6章 男と女の「愛のかたち」
終章 「ジェンダー」の精神分析

著者等紹介

斎藤環[サイトウタマキ]
精神科医。医学博士。1961年岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。専門は思春期・青年期の精神病理学、病跡学、ラカンの精神分析、「ひきこもり」問題の治療・支援ならびに啓蒙活動。評論活動は、時事問題から、文学、美術、音楽、マンガ、アニメ、サブカルチャー全般に及ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

68
男と女の最大の違いは、「所有」と「関係」の違いである。所有を追求する男と、関係を欲する女。これが斎藤環の基本的主張である。男は必要とあれば1ドルの品物に2ドルでも払う。女はたとえ必要でなくても、セール中なら2ドルの品物を1ドルで買う。女は結婚するまで、未来について思い悩んでいる。男は結婚するまで、未来を思いわずらうことはない。成功した男とは、妻が浪費する以上に多く稼ぐ男のこと。成功した女とは、そんな男をゲットした女のこと。こんなところになんとなく思い当たる点があったら、この本を読んでみるといい。2015/07/19

harass

61
男女の性差について。安易な性差本の嘘や学術的な間違い、女は○○だからXXが得意でうんぬん、おかしなところを指摘していく。途中から著者の臨床医の患者との経験からやフロイトラカン精神分析をからめて男女間の違いを指摘していくが、精神分析の部分は知識が無いと完全に理解は難しいと思われる。自分は少しはあるので納得がいったのだが、ほかの人のレビュをみるとそこあたりを指摘する人が多く、精神分析についていろいろ考えてしまった。ラカンの『女性は存在しない』の言葉がよくわかった。知的好奇心をくすぐる良い読み物。おすすめ。2017/02/28

Y

28
男女の違いをジェンダーを通して探っていく本書は、男には所有の原理が、女には関係の原理が働いていると主張している。その主張を裏付けるために色んなものが引き合いに出されていたが、特にオタクについての考察が面白かった。十全には理解できなかったけれど、部分的には興味深く読めた。ジェンダーってやはり難しい。2014/03/23

ヤギ郎

18
男女の違いには生来的なものが少なく(ほとんどないといっていい。)社会的文化的な影響により形成される。「関係する女」「所有する男」と科学に基づき簡単に表現したことに価値があろう。ただ、ここに当てはまらない者も考えなければならない。筆者は本文中にセクシュアル・マイノリティを検討する難しさを表している。(今後に期待したい。)文学やアニメは直に「男」や「女」を表現する。その表現の分析、そして表現を消費する私たちの分析には有効な一冊となろう。筆者は日本文化を念頭に置いているようだが、外国ではどうなのだろうか。2019/10/11

rakim

17
半ばよくある類いの、と思いながら何気なく購入した一冊だったけれど、とても面白く読みました。「たたみかける女、沈黙する男」「否定する女、しまい込む男」「武器にする女、飴にする男」・・・なんて読みながら次々にいろいろ言葉遊びをしてみたり。生物学的には、という但し書きがいるほど多様化したジェンダー論や男女論を自分なりに整理する恰好の本だったように思います。オススメ。2017/05/08

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