講談社現代新書<br> 経済成長という病―退化に生きる、我ら

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講談社現代新書
経済成長という病―退化に生きる、我ら

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879927
  • NDC分類 331.19
  • Cコード C0233

出版社内容情報

表層的な原因分析や処方箋を越えて、いま本当に考えなければならないことは? 不安に怯え、崩れゆく時代の必読書。この金融危機は我々に何を問いかけているか。2008年夏、一瞬にして祭りは終わった。新自由主義とはなんと薄っぺらいものだったのか。表層的な原因分析や処方箋を超えて、いま考えるべき危機の本質とは?(講談社現代新書)

序章 私たちもまた加担者であった
第1章 経済成長という神話の終焉
第2章 溶解する商の倫理
第3章 経済成長という病が作り出した風景
終章 本末転倒の未来図


平川 克美[ヒラカワ カツミ]
著・文・その他

内容説明

金融危機は何を意味するのか?経済は成長し続けなければならないのか?なぜ専門家ほど事態を見誤ったのか?何が商の倫理を蒸発させたのか?ビジネスの現場と思想を往還しながら私たちの思考に取り憑いた病と真摯に向き合う。

目次

序章 私たちもまた加担者であった
第1章 経済成長という神話の終焉(リーマンの破綻、擬制の終焉;宵越しの金は持たない―思想の立ち位置;専門家ほど見誤ったアメリカ・システムの余命;経済成長という病;グローバル化に逆行するグローバリズム思想;イスラムとは何でないかを証明する旅;「多様化の時代」という虚構―限りなく細分化される個人)
第2章 溶解する商の倫理(グローバル時代の自由で傲慢な「市場」;何が商の倫理を蒸発させたのか;私たちは自分たちが何を食べているか知らない;街場の名経営者との会話;寒い夏を生きる経営者;ホスピタリティは日本が誇る文化である)
第3章 経済成長という病が作り出した風景(利便性の向こう側に見える風景;暴走する正義;新自由主義と銃社会;教育をビジネスの言葉で語るな;テレビが映しだした異常な世界の断片;雇用問題と自己責任論;砂上の国際社会;直接的にか、間接的にか、あるいは何かを迂回して、「かれ」と出会う)
終章 本末転倒の未来図

著者等紹介

平川克美[ヒラカワカツミ]
1950年、東京生まれ。1975年、早稲田大学理工学部卒。渋谷道玄坂に翻訳を主業務とするアーバン・トランスレーションを設立、代表取締役となる。1999年、シリコンバレーのBusiness Cafe,Inc.設立に参加。現在、株式会社リナックスカフェ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

110
リーマンショック前後に書かれたさまざまな評論を1冊にまとめたもので、書かれたときから時間は立っているもののこのような考え方があるという点では参考になりました。経済学者ではなく実業家の筆者ですが、日本とアメリカを行き来していて現場をよく見られていると感じました。先進国単独では、人口減少などで経済成長の陰りが見えている国が多いわけですが、その成長という考え方について問題を指摘しておられています。2018/07/08

KAKAPO

24
平川克美さんの本は'11年に『ビジネスに「戦略」なんていらない』'20年05月に『路地裏の資本主義』を読み、親しみを感じていたが、この本は、あとがきに「それぞれのタイトルが付された文章には(中略)具体的な結論も処方箋もないじゃないかと言われれば、すいませんと頭を下げるしかない」と書かれているように、相互の因果関係やファクトが弱く意見も通り一遍で魅力に乏しい。私にとっての唯一の発見は、人口減少が社会の適正人口への自然回帰であるという考え方だけであった。'09年の本に、けちをつけても仕方がないんですけどね…。2020/07/30

tetsu

17
★4 派遣労働者解雇の問題や企業倫理の問題など示唆に富む内容が多い。 主題とは関係ない話題なども収録されており著者を知る上では参考になるかもしれないが、経済成長の限界という視点で一貫した方がより分かりやすく、インパクトがあったかも。2018/03/02

imagine

16
新型コロナウイルスによる経済停滞が始まりそうなので長年の積読状態から召喚。リーマンショックを受けて書かれているため刊行は10年以上前だが、タイトルの問いかけは今なお充分に有効だろう。私達は慣れ親しんだ思考の惰性に囚われるあまり、社会の発展プロセスの一つに過ぎない経済成長を作り出そうとする呪縛から逃れられない、とする主張には大いに首肯。他にもグローバル化とグローバリズムの違い、秋葉原連続通り魔事件への考察などは、2020年の今読むと著者の先見性を感じる。2020/03/24

baboocon

16
リーマン・ショックやそれと共に起こった世界的な不況が起こった原因をあれこれ分析する本は何冊も出ているが、この本はそうした原因の追求ではなく「内的な必然」を考える、つまり社会のメンバー全体が一連の「事件」にどこかで加担してきたことを確認する本だと言えるかも知れない。社会のあらゆる問題への処方箋が経済成長という言葉でまとめられることへの疑問の呈示。人口が減少し、経済が均衡するのは原因ではなく結果ではないか。経済が右肩上がりを止めた後の社会の作り方を考えるべきではないか?そういう視点を与えてくれる本。2011/04/23

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