講談社現代新書<br> 思考停止社会―「遵守」に蝕まれる日本

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講談社現代新書
思考停止社会―「遵守」に蝕まれる日本

  • 郷原 信郎【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 216p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062879781
  • NDC分類 335.15
  • Cコード C0236

出版社内容情報

「法令遵守」の名の下に不完全な法が暴走する現状に警告を鳴らす。2007年1月、『「法令遵守」が日本を滅ぼす』で、社会や経済の実態と乖離した法令の「遵守」による弊害に警鐘を鳴らし、大きな話題を呼んだ著者による待望の新書第2弾。
あれから2年、日本社会の状況は一層深刻化、「遵守」がもたらす「思考停止」の弊害がさらに拡大。「法令違反」だけではなく、「偽装」「隠蔽」「捏造」「改ざん」などのレッテルを貼られると、一切の弁解・反論が許されず、実態の検証もないまま、強烈なバッシングが始まる。

○消費期限切れ原料使用を作為的に隠蔽しようとしたわけでもないのに、「隠蔽」と決めつけられ、存亡の危機に立たされた不二家
○健康被害とはまったく無関係なレベルのシアン化合物の食品製造用水への混入を公表させられ、大量の商品の自主回収に追い込まれた伊藤ハム
○「耐震偽装」を叩くことに関心が集中、偽装の再発防止のための建築基準法改正で住宅着工がストップ、深刻な不況に見舞われた建築業界
○刑事司法を崩壊させかねない大問題を抱えているのに、誰も止められない裁判員制度
○経済司法の貧困により、秩序の悪化に歯止めのかからない市場経済
○何を意味するのか不明確なまま「年金記録の改ざん」バッシングがエスカレート、厚労大臣にまで「組織ぐるみで改ざん」と決めつけられた社会保険庁

調査委員会などで多くの「不祥事」に関わった著者が、問題の本質に斬り込み、「遵守」による「思考停止」で生じている誤解の中身を明らかにします。その上で、思考停止から脱却して「真の法治社会」を作るための方策を示します。
是非ご一読ください。

第1章 食の「偽装」「隠蔽」に見る思考停止
第2章 「強度偽装」「データ捏造」をめぐる思考停止
第3章 市場経済の混乱を招く経済司法の思考停止
第4章 司法への市民参加をめぐる思考停止
第5章 厚生年金記録の「改ざん」問題をめぐる思考停止
第6章 思考停止するマスメディア
第7章 「遵守」はなぜ思考停止につながるのか
終章 思考停止から脱却して真の法治社会を


郷原 信郎[ゴウハラ ノブオ]
著・文・その他

内容説明

日本の経済と社会を覆う閉塞感の正体。相次ぐ食品企業の「不祥事」、メディアスクラム、年金記録「改ざん」問題、裁判員制度…コンプライアンス問題の第一人者が、あらゆる分野の問題に斬り込み再生への処方箋を示す。

目次

第1章 食の「偽装」「隠蔽」に見る思考停止
第2章 「強度偽装」「データ捏造」をめぐる思考停止
第3章 市場経済の混乱を招く経済司法の思考停止
第4章 司法への市民参加をめぐる思考停止
第5章 厚生年金記録の「改ざん」問題をめぐる思考停止
第6章 思考停止するマスメディア
第7章 「遵守」はなぜ思考停止につながるのか
終章 思考停止から脱却して真の法治社会を

著者等紹介

郷原信郎[ゴウハラノブオ]
1955年、島根県松江市生まれ。東京大学理学部卒。東京地検特捜部、長崎地検次席検事、法務省法務総合研究所総括研究官などを経て、2005年より桐蔭横浜大学法科大学院教授、06年弁護士登録。08年、郷原総合法律事務所開設。警察大学校専門講師、公正入札調査会議委員(国土交通省、防衛省)、標準報酬遡及訂正事案等に関する調査委員会委員(厚生労働省)なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

226
法令遵守と言いながらそれを徹底すると世の中がおかしくなると思った。あと本当にマスコミのチェックはあらゆる意味で甘いなと思う。2019/10/05

てつのすけ

40
我々日本人にとって法令とは、「伝家の宝刀」なのだろう。すなわち、使うことがなく崇めるものということである。このような状況だからこそ、誰か(特にマスコミ)が大きな声で言うことが正しいと思い、それに対して、批判検討することなく受け入れるということに繋がっていくのだろうと思う。2020/06/18

i-miya

38
2013.01.25(初著者、初読)郷原信郎著。 2013.01.24 (カバー) 遵守主義が法令意外にも広がっている。 私は、かねてから「コンプライアンス=法令順守」という考え方は、間違っているといい続けてきた。遵守の対象を法令だけでなく、社会的規範にまで拡大させる考え方-一層大きな問題。 2013/01/25

Humbaba

10
現代の最も恐ろしい問題は,例え些細な問題ではない状況でも,マスコミの報道方法次第ではあってはならない,致命的な問題であるかのような扱いがなされうるということである.確かに法令を守ることは大切である.しかし,それに縛られすぎてしまえば,もはや身動きの取れない状況になってしまうかもしれない.2012/02/06

乙郎さん

10
不二家、耐震偽装、ライブドアなど身近な話題を扱っているので理解しやすい。日本旧来の風習では調停的に解決してきた問題が、現代では法令遵守の印籠の前で抑えつけられている現状。戦犯のひとつはマスコミによるセンセーショナル重視の報道だろう。一方で放送法以上のザル法もないのだけど。結論が性善説をもとにしているようで腑に落ちないけど、司法に関する社会構造の変化は確実に必要だと感じた。2009/04/23

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