出版社内容情報
一貫教育、人材力、研究水準など名門私大を徹底解剖。私大の両雄躍進の秘密とその課題を徹底解剖。階層固定化社会の象徴としての慶應。拡大化を図る早稲田。戦前、帝大の後塵を拝していた両校がなぜ成功を収めたのか。格差社会論の権威が解く、名門私大の経済学。(講談社現代新書)
第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか
第2章 2人の創設者――福沢諭吉と大隈重信
第3章 慶応と階層固定化社会
第4章 早稲田とマスプロ教育
第5章 大学の生きる道
橘木 俊詔[タチバナキ トシアキ]
著・文・その他
内容説明
なぜ早慶の両校がこれほどまでに地位を高めたのか、というのが本書の関心であり、そのことを幅広い視点から論じている。戦前にあってはこの両校は東大・京大などの帝国大学の後塵を拝していた。戦後のある時期から早慶両大学は国立の名門大学に急追をかけ、現在、すでに追い越している分野もある。例えば、政界、マスメディア、文壇における早稲田、経済界、政界における慶応である。なぜ早慶はこのような成功を収めているのであろうか。
目次
第1章 早稲田と慶応はなぜ伸びたか(戦前日本の学歴社会;戦後学制改革の波紋;沸騰する早慶人気)
第2章 二人の創設者―福沢諭吉と大隈重信(啓蒙思想家・福沢諭吉;政治家・大隈重信;早慶の出身者たち)
第3章 慶応と階層固定化社会(慶応式一貫教育;慶応生事情;慶応素鬱行政の結束力)
第4章 早稲田とマスプロ教育(早稲田の人材力;早稲田人の「個性」;規模拡大路線の功罪)
第5章 大学の生きる道(大学とは何か;大学の財政;私学の生きる道;早慶の進む道)
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
1943年兵庫県生まれ。小樽商科大学、大阪大学大学院を経て、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了(Ph.D.)、仏英独米で教育職・研究職を歴任した後、京都大学教授等を経て、同志社大学経済学部教授、主な著書に、『日本の経済格差』(エコノミスト賞受賞)『家計からみる日本経済』(石橋湛山賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
佐島楓
うえ
くりのすけ
おらひらお